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2026年の金価格見通しと2つの構造的金需要

2025年の金相場は年初来で約64%の大幅な上昇となっている(米ドルベース、12月12日時点)。その上昇の背後にはここ数年続いている中央銀行による金需要に加え、今年から始まった従来とは異なる理由での金への投資需要がある。これらは構造的かつ趨勢的な金需要として2026年以降においても、金価格の上昇圧力になりやすいと予想する。さらに来年は米国の政治などにおいて不透明要因も多いことから、リスクへの備えとして、ポートフォリオに金を組み入れる重要性が一層増すと考える。