グローバル・マーケット・ウォッチ:見通しは良くない~逆イールドカーブが株式市場にもたらすもの | ピクテ投信投資顧問株式会社

グローバル・マーケット・ウォッチ:見通しは良くない~逆イールドカーブが株式市場にもたらすもの グローバル 先進国 新興国 米国

2019/03/26グローバル

ポイント

逆イールドカーブは、世界の景気と株式市場に対する悪い知らせです。

イールドカーブは、再び正常に戻るのでしょうか?

図表2:米10年国債利回り(左軸、%)、米財務省証券3ヵ月利回り(左軸、%)、S&P500種株価指数(右軸、ポイント)、期間:2000年1月2日~2019年3月25日

 

  

出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

2007年以降初めて、長期債の利回りが短期債の利回りを下回りました1。これは投資家が望んだ状況とは言えません。

つまり、逆イールドカーブ(もしくはイールドカーブのフラット化)は、歴史的に見て信用できるリセッションならびに株式市場の下落のサインとなっているからです。例えば米国では、過去7回の景気後退は、イールドカーブの逆転の後に起こっています。

しかしながら、急激な景気後退が差し迫っているわけではないものの、投資家は対応策を講じるのにのんびりしているヒマはありません。

この状況を理解するために、イールドカーブの逆転が、実際に何を示しているかについて、しっかり理解する必要があります。

イールドカーブは、国の生産ギャップ、すなわち現在の経済成長率と長期的な潜在成長率との差を表していると見られます。この見方に基くと、イールドカーブのフラット化や逆イールドカーブは、その国の景気がピークを付けている、つまり景気後退へのスタート地点にいることを示していると考えられます。

最近の逆イールドカーブは、2009年から続いてきた景気拡大が最終局面に来たことを示唆していると考えられます。歴史をひも解くと、米国は今後18~24ヵ月のうちに景気後退局面となり、今後5年間のインフレ率調整後の経済成長率は0.5%になると見られます。

この景気後退によって、株式市場は中長期的に下落すると見られます。

各資産クラスのリターンを予測するモデルにおいて、イールドカーブは一つの変動要因にしか過ぎませんが、米財務省証券3ヵ月物の金利を、米10年国債の金利が下回るという逆イールドカーブは、今後5年間、株式市場のリターンが1%程度であることを示唆しています。これは、過去5年間の平均リターン11%から大きく低下した水準となっています。

過去において逆イールドカーブは、経済成長と株式市場によって悪い知らせでした。現在、過去と同様の状況になっていることに疑う余地はないかもしれません。

 

  1. 米財務省証券3ヵ月ものと米10年国債の利回りに基く。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

当資料をご利用にあたっての注意事項等

●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。 ●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

ページの先頭へ戻る