「人生100年時代」を可能にする最先端医療


「100年以上の人生を、最後まで健やかに過ごしたい」
この願いを叶えるのは、バイオテクノロジーを活用した最先端医療技術かも知れません。





「人生100年時代」の到来


100歳が、珍しくない時代へ

かつて、100歳以上まで生きることはとても珍しいことでした。しかし、「人生100年時代」と言われる今、60歳以下の人の平均寿命*は、100歳近く、または100歳以上となるとの試算もあります。
平均寿命の伸びの背景の1つとして、医療技術の進歩が挙げられます。最先端医療は、これまで治療が難しかった病気に対する新たな治療法の選択肢となることが期待されています。


年齢別平均寿命*



※平均寿命は、ベストプラクティス平均寿命(毎年の世界で平均寿命が最も長い国)が過去200年間で10年ごとに2年程度伸びている傾向が今後も続くことを前提に、2017年時点の年齢で試算
出所:著:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/訳:池村千秋 「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(東洋経済、2016年)のデータを基にピクテ・ジャパン作成

最先端医療は老化も治療?

バイオテクノロジーを活用した最先端医療は、寿命を延ばすだけではなく、健康寿命(人が健康に生活できる期間)を延ばすことも期待されています。
最先端医療によって「人生100年時代」は、「100歳以上まで若々しく元気に過ごせる時代」の到来となるかも知れません。



「バイオ医薬品」とは?


バイオテクノロジーとは、遺伝子組み換えや、細胞融合などの遺伝子改変技術を応用した技術です。バイオテクノロジーを活用した医薬品であるバイオ医薬品では、従来の化学合成では不可能であった有効物質を生産することが可能となり、比較的副作用が少なく、治癒効果も高いとされています。バイオ医薬品の隆盛と深く関係しているのが、「ヒトの設計図」とも言えるヒトゲノム(遺伝子情報)の解析です。


ヒトゲノム解析の歴史



<ヒトゲノム解析の歴史>「バイオ医薬品」の隆盛と深く関係するのが、「ヒトゲノム(遺伝情報)」の解析です。「ヒトの設計図」とも言えるヒトゲノムを解析する「ヒトゲノム計画」は、1990年に開始されました。数十億ドルを要したこの計画は、発足後の国際的な協力の拡大や、コンピューターをはじめとした情報技術の発展などにより2003年に完了しました。DNAの二重らせん構造が発見されてから、実に50年後のことでした。

ヒトゲノムの解析により、どの遺伝子がどの病気と関連しているかなどの研究が進んだことから、バイオ医薬品の研究開発が大きく進展しました。


バイオテクノロジーが実現する「最先端医療」


バイオテクノロジーの活用により、医療技術は飛躍的に発展しています。がんの免疫療法をはじめとした、最先端医療の一部をご紹介します。


がん治療の新たな選択肢~がんの免疫療法~

従来型のがんの治療法としては、手術療法、薬物療法(抗がん剤)、放射線治療が3大療法とされ、広く認知されています。一方で、3大療法に代表される従来型の治療法は、体の健康な部位や細胞に負担をかけることによる副作用や、がんの進行状況などによっては治療が難しい場合があることなどが課題でした。そこで、新しいがんの治療法として注目を集めているのが、がんの免疫療法です。免疫療法は、ヒトの免疫機能を高めてがんを治そうとする治療法で、従来型の治療法ではで治療しきれたかったがんに対する新たな治療の選択肢となることが期待されています。



    CAR-T療法 オプジーボ

免疫細胞を再編集

ヒトの免疫力を高めてがんを治療する免疫療法の一例として、患者の免疫細胞を再編集して、がん細胞を集中攻撃させる治療法であるCAR-T(カーティー:キメラ抗原受容体T細胞)療法があります。CAR-T療法では、患者自身から取り出したT細胞に対して、キメラ抗原受容体(CAR)を導入します。(T細胞は、免疫機能の司令塔として重要な役割を果たします。)これにより、T細胞はCAR-T細胞となり、がん細胞を集中的に攻撃するようになります。このCAR-T細胞を培養増殖し、患者の体内に戻すことで、CAR-T細胞にがん細胞を攻撃させ、がんを治療することをねらいます。


1. 患者からT細胞(免疫機能の司令塔となる重要な細胞)を採取


2. T細胞の遺伝子を改変 : キメラ抗原受容体(CAR)を導入


3. CAR-T細胞を培養増殖


4. CAR-T細胞(免疫機能の司令塔となる重要な細胞)を患者の体内に戻す


5. CAR-T細胞ががん細胞を攻撃


6. がん細胞を撃退


※上記はあくまで治療法の概要をお伝えするイメージであり、実際とは異なります。

免疫細胞と結合

がん細胞には、ヒトの免疫機能にブレーキをかける働きを持っていることが明らかになってきました。がん細胞がつくるPD-L1という物質がT細胞のPD-1受容体と結合すると、免疫機能がうまく働かなくなり、がん細胞を攻撃できなくなってしまいます。こうなると、がん細胞の増殖を抑えられなくなり、人はがんになってしまいます。オプジーボは、小野薬品工業とブリストル・マイヤーズ・スクイブが共同で開発したバイオ医薬品で、抗PD-1抗体としてPD-1受容体と結合し、がん細胞とT細胞の結合を阻止します。これにより、T細胞はがん細胞を攻撃、がん細胞の増殖を防ぐことができると考えられています。


1. がん細胞がT細胞(免疫機能の司令塔となる重要な細胞)と結合


2. T細胞の活動(ヒトの免疫力)が抑制されてしまう


3. オプジーボがT細胞と結合することで、がん細胞とT細胞の結合を阻止


4. T細胞の機能が復活、がん細胞を攻撃可能に


5. がん細胞を撃退


※上記はあくまで治療法の概要をお伝えするイメージであり、実際とは異なります。

遺伝子編集技術:クリスパー・キャス9

最先端医療はがん治療だけではありません。遺伝子編集技術「クリスパー・キャス9」にも高い関心が寄せられています。従来は不可能であったピンポイントの遺伝子編集によって、例えば遺伝性の貧血を治療することなどをめざした研究が行われています。



最先端医療を担う「バイオ医薬品企業」


「人生100年時代」における健康の課題を解決するかも知れない、最先端のバイオテクノロジーを活用したバイオ医薬品を見てきました。最後に、最先端医療を担うバイオ医薬品関連企業について見てみましょう。


バイオ医薬品企業の新興国企業を上回る成長力

バイオ医薬品企業は画期的な新薬の開発などによって大きく売上高を伸ばしており、その成長力は、高い成長が期待される新興国企業を上回っています。


バイオ医薬品関連企業と新興国企業の売上高

期間:2001年~2020年(予想)、年次


※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数構成銘柄、新興国企業:MSCI新興国株価指数構成銘柄
※売上高は一株あたり売上高(指数の値)とPSR(株価売上高倍率)から算出
※2018年~2020年の予想は、一株あたり売上高のブルームバーグ集計アナリスト予想平均から算出
出所:ブルームバーグのデータを基にピクテ・ジャパン作成
上記は過去の実績を示したものであり、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業の例

バイオ医薬品関連企業には、がん、HIVなどの難病治療薬の開発・製造・販売を行う企業を中心として、治験の受託サービスを行う企業や、遺伝子分析機器メーカーなども含まれます。



※事業領域は、主力製品、パイプライン等を元に分類したイメージであり、実際とは異なる場合があります。
出所:会社資料、各種報道等を使用しピクテ・ジャパン作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考として紹介したものであり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。

バイオ医薬品関連企業への投資

バイオ医薬品業界は、画期的な新薬の開発と承認を背景に、中長期的に高い成長を継続することが期待されます。ただし、バイオ医薬品企業は比較的規模が小さい会社が多く、新薬の開発動向などによって株価が大きく変動する可能性もあります。投資にあたっては、バイオ医薬品業界についての専門的な分析による銘柄選定と、分散投資が重要になるでしょう。ファンドを通じての投資で、将来の成長が期待される銘柄の選別をプロにお任せすることも選択肢の一つではないでしょうか。


ピクテのバイオ医薬品関連企業ファンド


iTrustバイオ

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)為替ヘッジなしコース

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)円コース


お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断下さい。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

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