コツコツ続ける長期積立投資

長期投資が有効な理由や積立投資のメリットを分かりやすく解説します。


長期投資で収益を安定化


長期投資のメリットの1つは、収益のブレを安定させられることにあります。

たとえば、世界の株式に投資するファンドを1年だけ保有した場合、収益率はその1年間の金融市場の動向に大きく左右されます。つまり、保有期間が短い場合は、リーマン・ショックやアベノミクスなどのイベントの影響を受けて、年間の収益率の振れ幅が大きくなる可能性があります。

一方、10年など長期間保有した場合は、同じような動きであったとしても10年間の値動きが平均化されるため、投資期間全体で見た場合の収益率をより安定化させる効果が期待できます。そのため、たとえ10年にわたる投資期間の間に株価が下落する年があったとしても、投資期間全体で見るとプラスの収益を達成することも可能です。


※世界株式:MSCI世界株価指数(円換算)
※過去10年保有した場合の年間収益率とは、1996年の場合では1986年末から1996年末まで保有した時の年間収益率をいいます。
※MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ・ジャパン作成


高値づかみのリスクを減らす積立投資


長期投資を心掛けていても、投資した直後に相場が大きく値下がりすると続けていくための気力が保てなくなってしまう可能性もあります。

そこで使いたいテクニックが時間分散です。時間分散とは、一度に全ての資金を投資するのではなく、複数回に分けて投資を行うことです。複数回にタイミングを分けて投資を行うことで、平均購入単価を引き下げ、高値づかみのリスクを低減する効果が期待できます。

たとえば、給料の一部を無理のない範囲で一定金額ずつ毎月投資したり、手持ちのまとまった資金を複数回にわけて投資する方法は、積立投資の実践的な方法だといえます。