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2020年代にクリーン・エネルギーへの投資が加速
2021/01/08

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概要

欧州や米国、日本、中国など世界の主要国・地域が温室効果ガス(CO2)の排出実質ゼロとする目標を設定しました。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の「エネルギー変革シナリオ」に沿った動きとなった場合、ここから2030年にかけて、つまり、この2020年代にクリーン・エネルギーの投資が加速する可能性があります。



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「クリーン・エネルギー」へのシフトが加速、求められる「エネルギー変革シナリオ」の実現

2019年末にユーロ圏が2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロの目標を発表して以降、2020年には日本や英国、米国、中国などでも温室効果ガスの排出に関して同様の目標(中国は2060年)が設定され、エネルギー源の「クリーン・エネルギー」化へのシフトが加速することが予想されます。

「クリーン・エネルギー」シフトの大潮流が本格化する中、その道筋として参考になるのが国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が設定した「エネルギー変革シナリオ」です。

「エネルギー変革シナリオ」は、再生可能エネルギー(以下、クリーン・エネルギー)やそれに伴う技術についてより野心的な取り組みが行われ、「産業化(産業革命)以前から今世紀末までの温暖化を1.5℃未満に抑えるためのエネルギー利用の変革が起こる」ことを想定しており、このシナリオ通りになった場合は、2015年に設定されたパリ協定の目標(世界の平均気温上昇を産業革命前に比べ2℃より十分に低く保つとともに、1.5℃までに抑える努力をする)を達成することになります。

2020年代にクリーン・エネルギーは急速に立ち上がる

「エネルギー変革シナリオ」では、発電におけるクリーン・エネルギーの割合も2050年には86%まで高まる見込みですが、その上昇は一定ペースで伸びるのではなく、2030年までに急速に上昇し、それ以降は徐々に上昇率が緩やかになることが想定されています(図表1参照)。

このような中、発電におけるクリーン・エネルギーの割合が高まる背景には、太陽光や風力による発電容量の増加があります。

図表2は太陽光発電と風力発電のそれぞれの年に追加される発電容量の推移を示したものです。太陽光発電、風力発電ともに2019年から2030年で年間追加容量は+200%以上の大きな伸びを見せ、それ以降は2050年までほぼ横ばいとなることが想定されています。

ここ10年はクリーン・エネルギー投資の「スイート・スポット」に


IRENAの「エネルギー変革シナリオ」では、2050年にかけてクリーン・エネルギーの規模、発電に占める割合ともに増加していく中で、特に2020年代の伸びが大きなことが示されています。

各国政府が発表した温室効果ガスの排出実質ゼロの目標は2050年とかなり先に設定されているものの、「エネルギー変革シナリオ」に沿った動きとなった場合には、クリーン・エネルギー関連の投資は2020年代に急拡大し、その後は安定した伸びとなることが予想されます。



そのため2020年代がクリーン・エネルギー投資の「スイート・スポット」となる可能性があると考えます。



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