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- 利回り格差(スプレッド)が急拡大し基準価額下落
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、ドル建て新興国ソブリン債券と米国国債の利回り格差(スプレッド)が急拡大しています。そのため当ファンドの基準価額は債券要因が大きくマイナスとなり、下落しています。
債券要因のマイナスが大きく基準価額下落
ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース 愛称:ドルの贈り物 の2020年3月27日の基準価額は、年初来で1,072円下落の6,576円となりました。基準価額(分配金再投資ベース)では、-13.3%の下落となっています。
基準価額変動を要因別に見ると、債券が-877円、為替が-97円、その他(信託報酬等)が-38円、分配金が-60円となり、債券要因の下落が大きかったことがわかります。
米国国債との利回り格差(スプレッド)が急拡大
当ファンドはドル建て新興国ソブリン債券を主な投資対象としています。そのため為替要因はドル円相場の影響を受けることになります。年初来のドル円相場は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、リスク回避の動きが強くなる中、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを実施したこともあり、3月上旬に一時101円台まで円高が進む場面があった一方、企業や金融機関が国際決済通貨であるドルを買う動き(有事のドル買い)が見られ、変動が大きくなっています。足元は1ドル=107円台で年初来でみると円高ドル安となり為替要因はマイナスとなりました。
債券要因についても、大きなマイナス要因となっています。ドル建て新興国ソブリン債券のベースとなる米国国債の利回りは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景としたリスク回避の動きや米国の利下げにより変動が大きくなりながらも、足元、米10年国債の利回りは0.7%を割り込む水準まで低下しています。一方、米国国債とドル建て新興国ソブリン債券の利回り格差(スプレッド)は、2月下旬以降、新型コロナウイルス感染拡大による景気減速懸念に加え、石油輸出国機構(OPEC)の臨時総会において追加減産協議が決裂したことによる原油価格の急落と、それを受けた資源価格の全般的な下落などが影響し、年初に比べ急速に拡大(債券価格は下落)しています。そのためドル建て新興国ソブリン債券の利回りが2019年末の4.9%から2020年3月27日には7.0%まで大きく上昇(債券価格は下落)することとなりました。
リスク回避姿勢が強まる局面では資金フロー縮小やスプレッドが拡大する傾向がある点には注意
短期的には、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対する懸念が高まっており、リスク回避姿勢が強まる局面では資金フロー縮小やスプレッドが拡大する傾向がある点には注意は必要です。またOPECの追加減産協議の決裂を受けて原油価格が急落、その他の資源価格も下落していることは、資源を産出する新興国にとって大きなマイナス影響となっています。一方で、新興国のインフレ率が全般的に落ち着いていることから、新興国の政策金利には引き下げ余地が残されていることや、中国で生産を再開する動きが出るなど落ち着きを取り戻しつつあることは足元では数少ない明るい材料と言えます。
ただし本格的な回復には新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数の増加が世界的に抑えられることが必要と見ています。
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