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- iTrustバイオ|主要なバイオ医薬品企業の状況
●当ファンドはバイオ医薬品企業に投資
●本レポートでは、組入上位を占める主要なバイオ医薬品企業の状況について紹介
当ファンドはバイオ医薬品企業に投資しています。本レポートでは、2023年11月末時点で組入上位を占める主要なバイオ医薬品企業の状況について紹介します。
※ファンドの主要投資対象であるピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの状況です。
■アムジェン(米国、組入比率 8.4%(組入1位)):肥満治療薬やがん治療薬のパイプライン(新薬候補)が注目、関節リウマチ、骨粗しょう症などの治療薬が主力
アムジェンは、現在、肥満治療薬の開発で注目を集めています。肥満は、高血圧や脂質異常、糖尿病、心臓病など多くの病気と関連があるといわれており、肥満の解消は重要な社会的課題となっています。現在、肥満治療薬の分野ではノボ・ノルディスク(デンマーク)、イーライリリー(米国)が先行していますが、現在、フェーズ2にあるアムジェンのパイプラインも期待されています。
また12月には小細胞肺がん治療薬候補が米食品医薬品局(FDA)から優先審査扱いで承認申請が受理されるなどがん治療薬の開発も進展しています。
■バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国、組入比率 8.0%(組入2位)):嚢胞性線維症治療薬のパイオニア、鎮痛剤のパイプラインへの期待が高まる
嚢胞性線維症治療薬のパイオニアであるバーテックス・ファーマシューティカルズですが、現在、最も注目されているのが急性疼痛の鎮痛剤候補VX-548です。米国では1990年代後半から鎮痛剤オピオイドへの依存症(オピオイド問題)が大きな社会問題となっていますが、非オピオイドの鎮痛剤であるVX-548はオピオイド問題解決の一助となる可能性があり、社会的にも注目されているパイプラインです。
また、同社がCRISPRセラピューティクス(米国)と開発を進めていた鎌状赤血球症遺伝子治療キャスゲビィは、英国で世界で初めて承認されたゲノム編集治療となり、その後、米国でも承認を受けました。
■ギリアド・サイエンシズ(米国、組入比率 8.0%(組入3位)):HIVやC型肝炎などの感染症治療薬に強み
ギリアド・サイエンシズは、HIVの治療薬に強みを持っています。2022年度は同社の全売上高の60%以上が「ビクタルビ」などのHIV治療薬からもたらされており、現在も同分野でのパイプライン開発に積極的に取り組んでいます。また、がん領域ではCAR-T細胞療法の「イエスカルタ」、「テカルタス」のほか、がん治療薬「トロデルビー」の適応拡大などで売上の拡大が見込まれています。コロナ禍で世界に貢献した新型コロナ治療薬「ベクルリー」が、新型コロナの沈静化により2023年度は売上が減少し、全社的な減収の要因となっていますが、競争力の高いHIV治療薬によるキャッシュフローが同社の強みとなっています。
■リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国、組入比率 8.0%(組入4位)):加齢黄斑変性症治療薬で業界のリーダー、がん領域などで有望なパイプラインを有する
主力の加齢黄斑変性治療薬「アイリーア」は、2023年8月に米食品医薬品局(FDA)から承認を受けた(従来の「アイリーア」よりも投与頻度が少なくて済む)高用量「アイリーアHD」が、市場投入以降、順調に売り上げを伸ばしています。
また同社のもう一つの主力治療薬であるアトピー性皮膚炎や喘息などの治療薬「デュピクセント」は、11月末に慢性閉塞性肺疾患(COPD)のフェーズ3治験で良好な結果が得られたことを発表しており、FDAに承認申請することが見込まれています。
■バイオジェン(米国、組入比率 5.1%(組入5位)):多発性硬化症治療薬は市場をリード、アルツハイマー病治療薬の開発でも注目を集める
今年、注目を集めた新薬のひとつがバイオジェン(エーザイと開発)のアルツハイマー病治療薬「レケンビ」です。同治療薬は、アミロイドβを標的とすることで、アルツハイマー病の進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることが確認されています。また現在、同社はアミロイドβとは別にタウを標的としたアルツハイマー治療薬候補の開発も進めており、今後の動向が注目されます。
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