Article Title
インコレ|2023年年初来(9月末まで)のパフォーマンス状況
2023/10/31

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

・当ファンドの基準価額は、2023年年初来で上昇
・地域別では新興国資産が相対的に大きくプラスに寄与



Article Body Text

当ファンドは、投資信託証券への投資を通じて、先進国および新興国の高配当株式とソブリン債券に間接的に投資しています。

当ファンドの基準価額は、2023年年初来(9月末まで)で上昇しました。基準価額変動要因の内訳を見ると、当ファンドが投資対象とするすべての投資信託証券がプラスとなりました(図表1、2参照)。また、各投資信託証券の内訳を見ると、いずれも為替要因が大きくプラスとなりました。日銀が緩和的な金融政策を継続した一方、世界の主要国はインフレ対応のため金融引き締めを実施し、内外金利差が拡大したことなどから、世界の多くの通貨に対して円安となったことが背景として挙げられます。

投資信託証券を地域別(先進国と新興国)で比較した場合、相対的に新興国資産の寄与が大きくなるなど、先進国と新興国の資産のパフォーマンスに格差が見られました。


以下では、投資信託証券別の年初来のパフォーマンスについて確認します。

先進国の高配当株式

先進国の高配当株式の株価は低調な推移となり、基準価額にマイナスに作用しました。再生可能エネルギー発電事業の投資計画の遅れや収益性の低下などが懸念された電力企業の株価下落や、金利上昇に伴う資金調達コストの上昇などが懸念された電気通信サービス関連企業の銘柄の株価下落などがマイナスに響きました。

先進国のソブリン債券

先進国のソブリン債券は、米国やユーロ圏などの先進国で金利が上昇したことを背景に、中長期債を中心に米国国債や英国国債、フランス国債やニュージーランド国債などの幅広い銘柄の利回りが上昇(価格は下落)したことから、基準価額にマイナスに作用しました。

新興国の高配当株式

新興国の高配当株式の株価は上昇し、基準価額にプラスに寄与しました。特に、原油価格の上昇や良好な業績見通しが評価されたブラジルのエネルギー銘柄や、積極的なEV(電気自動車)投資計画が好感された韓国の自動車銘柄に加え、台湾の半導体関連銘柄などの株価が大きく上昇しました。一方で、不動産市場の低迷を背景に、中国の不動産銘柄や建設関連銘柄などの株価が低調となったことが基準価額にマイナスに影響しました。

新興国のソブリン債券

新興国のソブリン債券は、インフレ圧力の低下などを背景に上昇し、特にブラジルやメキシコ、コロンビアなど南米の国債の利回り低下(価格は上昇)が基準価額にプラスに寄与しました。新興国の多くでは、物価の上昇に対応するため中央銀行が米国などの先進国よりも先行して金融引き締めを実施してきました。2023年に入ると新興国の多くでインフレ圧力が緩和傾向となり、利下げに対する期待が高まったことなどが債券価格の上昇要因となりました。また、先進国のソブリン債券と比較して利回りが相対的に高い水準で推移したことも資金流入を通じて新興国のソブリン債券市場の上昇要因となりました。

今後の見通し

米国の金融引き締め長期化リスクや中東情勢に起因する地政学的リスクなどが懸念されるなか、主要国・地域の景気の先行きについては、総じて不透明感の強い状況が続いており、これが世界の金融市場の重しとなる可能性には注意が必要です。

一方で、中長期的には、新興国市場の堅調な推移が期待されます。人口増加や生産性の向上、資源価格の上昇などを背景として、先進国を上回る経済成長が期待できることに加え、足元のインフレ対策を通じた中央銀行の信頼回復などにより、新興国市場は相対的に堅調に推移するものと考えます。

当ファンドでは、公益事業やヘルスケア、生活必需品などの生活に密着した、景気変動の影響を受けにくいとされる業種の先進国の高配当株式や、利回りに着目した先進国のソブリン債券への投資を行うことに加え、高成長が見込まれる新興国の大企業が発行する高配当株式や、相対的に高い金利水準が期待される新興国のソブリン債券にバランスよく分散投資することで、長期的に安定した資産の成長を目指します。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)