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投資を始める前に知っておきたいこと(4)〜投資をどのように始めるか 3〜
2021/05/13

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概要

●投資の世界では、リスクという言葉には「値動き」という意味があります。
●投資を始める際にはまず、どのくらいのリスクをとるかを決めましょう。




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リスクとは?

リスクという言葉には2つの意味があり、1つは一般的に使われる「良くないことが起こる可能性」という意味、例えば「リスクを伴う仕事だ」といった場合の「リスク」です。もう1つは、投資の世界独特の「値動き」という意味のリスクです。この意味でのリスクの大きさというのは、値動きの大きさと言い換えられ、主に2つの捉え方で考えることができます。1つは普段の値動きの大きさです。普段どのくらい価格が変動するか、日々、1か月単位、1年単位でどのくらい動くか、という考え方です。もう1つは、リーマン・ショックのような最悪のケースで、最大どのくらい下がってしまうかという考え方です。リーマン・ショック時の最大下落率は、先進国株式が-65%、日本株式が-60%、世界国債が-18%、日本国債が-2%となっています。

リーマン・ショックの時にどのくらい下落したかを把握するのは比較的容易ですが、「普段どのくらいの値動きをするか」を把握するには「標準偏差」の考え方が役に立ちます。標準偏差は「バラつきの大きさ」を表す数字で、リスクの大きさを数値化するもので「極端なケースを除き、だいたいこのくらいの範囲の中に収まる」という範囲を教えてくれます。この「だいたい」とは、統計学における正規分布の考え方で「平均値を中心に±1標準偏差の範囲に、データの68.26%(約3分の2)が入る」ということから来ています。つまり「だいたい」とは約3分の2ということであり、「極端なケースを除き、だいたい(約3分の2が)このくらいの範囲の中に収まる」と覚えておいてください。

⽇本国債:FTSE⽇本国債指数 ⽇本株式:MSCI⽇本株価指数
出所:ブルームバーグのデータを使⽤し、ピクテ投信投資顧問作成

例えば、日本国債のリスク年率2.2%、リターン年率1.7%が示すことは、収益率の平均値が年率1.7%で、これにリスク(標準偏差)を足した年率3.9%と引いた年率-0.5%の範囲内にだいたいが収まったということになります。日本国債は平均収益率は他の資産に比べ低いですが、この範囲内にだいたいのデータが収まり、リターンのバラつきも少なく、値動きが小さかったと言えます。

どのくらいのリスクをとるか

リスク/リターンが、5%/3%の資産Aと20%/5%の資産Bがあったとします(図表1)。1年後のリターンは、資産Aがだいたい8%~-2%、資産Bがだいたい25%~-15%に収まると考えられます。また金融危機時などの最悪のケースでは通常の3倍程度にリスクが拡大する可能性があり、資産Aは15%くらい、資産Bは60%くらいの下落を覚悟する必要があります。このように資産によって、リスク/リターンの水準は大きく異なります。投資を始める際には、自分のリスク許容度や投資期間、投資金額に応じて、どのくらいのリスクをとるかを決めましょう。

図表1:リスクリターン特性イメージ図

※このグラフは横軸がリスクの大きさを示し、右にいくほどリスクが高く、左にいくほどリスクが低いことを表します。縦軸は平均リターンの大きさを示し、上にいくほどリターンが高く、下にいくほどリターンが低いことを表します。

二つの資産の収益率は緑の矢印で示した範囲内にだいたいのデータが収まると考えられます。



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