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投資を始める前に知っておきたいこと(5) 〜自分で行う際に気をつけること〜
2021/05/28

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概要

●各資産のリスクとリターン、資産間の相関係数等を把握あるいは想定し、ポートフォリオ全体で取るリス クの種類と大きさを決めて、どのくらいのリターンを目指すか決定します。リターンはリスクに応じるものと考えて、リスクだけ定めるというアプローチでも良いでしょう。
●目標のリスクとリターンを実現するために、各資産の投資比率を決めます。更に各資産への投資商品・投資戦略の選定を行い、環境は変化していきますので必要に応じアロケーションの見直しを行います。
●各資産のリスクやリターン等のデータは過去のものであり、将来も同じようになるとは限りません。




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目標とするリスクとリターンの水準を決める

自分でアセット・アロケーションを行う際、まず各資産のリスクとリターン、資産間の相関係数等を把握あるいは想定します。次にポートフォリオ全体で取るリスクの種類と大きさを決めて、どのくらいのリターンを目指すかを決定します。リターンはリスクに応じるものと考えて、リスクだけを定めるというアプローチでも良いでしょう。リスクの大きさは普段の値動きの大きさと金融危機時等の想定最大下落率の二つで考えましょう。その目標を実現するための各資産の投資比率を決めます。また、各資産においてアクティブファンドやインデックスファンド、現物、先物といった投資商品・投資戦略の選定を行います。投資開始後は、投資環境が変わっていきます。各資産のリスクや相関も変化していきますので、必要に応じアロケーション変更を実施し、目標のリスクとリターンの実現を目指していきます。

※相関係数:2つのグループの数字が同じ方向に動く度合いを1〜-1の間の数字で表すものです。相関係数が1に近いほど2つのグループの数字は同じ方向に動き、ゼロに近いほど関連性はなくなり、-1に近づくほど逆方向に動くことを示します。

⽇本国債:FTSE⽇本国債指数 ⽇本株式:MSCI⽇本株価指数
出所:ブルームバーグのデータを使⽤し、ピクテ投信投資顧問作成

自分でアセット・アロケーションを行う際に気をつけること

自分でアセット・アロケーションを行う際に、忘れてはいけない点があります。それは、各資産のリスクやリターンの値、相関係数、最大下落率等のデータは「過去」のものであり、将来大きく変わる可能性がある点です。過去のデータが今後、必ずしも当てはまるとは限らないと念頭に置き、「未来」のことは分からないにしても、少なくとも「過去」と「現在」の違いを認識しておくことが重要です。例えば、かつての先進国国債はある程度低いリス クで相応に高いリターンを提供し、株式との相関も低いことから、安定的なポートフォリオを構築する上で欠かせない資産の一つでした。しかし、先進国の財政悪化等によるリスクの増大、先進国の成⻑率低下等による利回りの低下で、先進国国債のリスクと利回りのバランスは30年前とは比べ物にならないほど悪化しています(図表1)。 したがって、先進国国債の代替となるような資産の組み入れも検討する必要があります。また、ポートフォリオを構築する際のベースとなる通貨によって、リスクとリターンの値や相関係数は異なりますので、円ベースで運用を行う場合は、円ベースの数値を確認すること、外貨建て資産に投資する際には、為替ヘッジの活用も考慮する必要があるでしょう。

図表1:主要先進国の10年国債利回りの推移(期間:1989年1月〜2021年4月、月次)

出所:ブルームバーグのデータを使用してピクテ投信投資顧問が作成


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