CLEAN ENERGY

クリーン・エネルギー



クリーン・エネルギーが生み出す潮流


サステナビリティ(持続可能性)

化石燃料の使用とそれを起因とする炭素・粒子排出は人間にとっても環境にとっても有害なものです。その影響として大気汚染や気候変動があり、これらは何百万人もの「早過ぎる死」の原因となっています(1)。このため、各国政府や民間企業、そして消費者は、クリーン・エネルギー・ソリューションを導入しようとしています。


技術革新

技術の急速な進歩はエネルギー効率を向上させ、その結果省エネが実現されるとエネルギー需要自体の減少に繋がります。これは、エネルギー供給の増加と同様に重要なことです。また、技術革新によりクリーン・エネルギーのコストを低減させることで、従来の化石燃料にも対抗できる水準にすることができます(2)


経済成長

経済成長に伴うエネルギー消費量の増加は、政府にとって将来のエネルギー供給量の確保が必要であることを意味します。これを背景にエネルギー政策の転換が進められることで、多くの場合、公害を増やさないクリーンで再生可能なものを主体とした電源構成へシフトしていきます(3)


グローバル化

新興国各国の生活水準が先進国に近づきつつある中、エネルギー需要の増加が世界の資源をさらに圧迫しています(4)。グローバルな成長を維持するためには、エネルギー効率の大幅な改善が重要となります。同時に、世界の貿易自由化も、再生可能エネルギーのコスト低下に寄与することになります。

出所: (1) Environmental Research journal, February 2021 (2) Our World in Data, December 2020 (3) International Energy Agency, Tracking Clean Energy Innovation, November 2020 (4) Our World in Data, Energy Production and Consumption, February 2021 



中国やインドといった新興国市場における人口の急増および経済成長により、1人当たりエネルギー消費量(5)は増加しており、今後もその需要は増え続けるでしょう。加えて先進国では確実なエネルギー供給の構築や、エネルギーの自給自足を目指す方向にあります。化石燃料は有限な資源ですが、よりクリーンなエネルギー源であれば将来の需要を満たすことができる上に、海外からのエネルギー輸入に依存する必要もなくなります。

出所:(5) Our World in Data based on BP & Shift data portal, 1965-2019




低炭素経済へ移行しよう


増え続ける需要

世界のエネルギー消費は増え続けています。しかし、石油や石炭といった化石燃料による従来のエネルギー供給は、気候変動や環境汚染の直接的な原因となります。加えてこうした燃料は、多くの国では輸入しなければならないうえに、有限です。

世界の増え続けるエネルギー需要を満たす唯一の方法は、生産と消費にこれまでよりエネルギー効率の高い技術を取り入れることです。炭素を多く排出する化石燃料から、より少ないもしくは炭素を排出しない天然ガスや再生可能な代替エネルギーへの移行が、世界各国で将来のエネルギー確保へとつながります。


健康への意識の高まり

よりクリーンなエネルギー・ソリューションを活用することで、さらなる環境汚染やそれによる健康被害から人々を守ることができます。大量の石炭を燃やすことによって、現在中国をはじめとした国々は深刻な粒状物汚染に悩まされています(6)。これは、健康、特に呼吸器系に悪影響を及ぼすことが分かっています。

世界保健機関(WHO)によれば、安全基準を満たす空気を吸っている都市人口は、世界の9%に過ぎないとされています(7)


幅広い支持

世界各国の協働が必要との認識は高まりつつあります。厳しい予算や資源をめぐる争いにも関わらず、多くの政府、民間企業や個人は、低(またはゼロ)炭素燃料への移行を支持しています。クリーン・エネルギーの生産コストも、技術的な進歩により石炭のような汚染を招く資源による生産コストと変わらなくなってきています。持続可能なクリーン・エネルギーの未来への移行は、現実のものとなりつつあるのです。

出所: (6) Reference: aqicn.org, February 2021 (7) World Health Organization, 2021


低炭素経済への移行に伴う成長機会


クリーン・エネルギー戦略では、低炭素経済に向けたエネルギー転換への投資を行い、再生可能エネルギーやエネルギー効率、重要な最新技術、インフラの整備などに焦点を当てています。これらの分野はすべて、世界が低炭素からゼロ炭素の未来に向けて進むうえで重要な役割を担っています。



1. エネルギー効率の向上


スマート・ビルディング
都市部の建物は、二酸化炭素排出の約70%(8)を占めています。2050年(9)までに世界の街や都会の人口割合が今日の50%から70%に増加する見込みである今、これは懸念材料です。都市や建物のスマート化を行い、エネルギー消費を最適化することにより都心はよりエネルギー効率の高い未来を築くという重要な役割を果たすことができます。


スマート・グリッド(送電系統)
スマート・シティの発展を支えるのは、スマート・グリッドのような革新的技術です。配電網に最新のITシステムを導入することにより、都心のエネルギー効率を大幅に改善できます。スマートメーターなどのデバイスは、使用状況や電圧、メンテナンスに関わる情報を物理的に収集する代わりに、消費量を常に監視し、そのデータを収集することができるため、一拠点から何百万のデバイスの自動調整や管理を行うことが可能となります。

出所:(8) United Nations Development Programme, 2018 (9) United Nations, World Urbanization Prospects, 2018


2. 最新技術とインフラ設備


半導体
半導体は、特定の条件下で電気を通す物質で、コンピューターの処理能力、人口知能(AI)、高度なシミュレーション、高速接続など、さまざまな分野に変化をもたらす鍵を握っています。消費電力が大きい分野では、エネルギー使用量を最小限に抑えるために、高度な半導体ソリューションが必要となります。また、新しい半導体材料は、大容量の充電/放電に対応できるため、電気自動車などのエレクトロモビリティにも使用されています。


蓄電の効率化
蓄電の効率化と低価格化が進んでいます。リチウムイオン電池の価格は、過去10年間ですでに90%下落しており、2024年(10)までにさらに47%の下落が見込まれています。この傾向は、交通機関の電動化のさらなる加速につながります。


最新インフラ設備
今後数十年の間に、エネルギーの状況は劇的に変化します。コストが下がり、再生可能エネルギーの導入量が急増する中、各国は、太陽光や風力などの分散型・遠隔型のエネルギー源を送電網に接続し、需要地に電気を届けるネットワークへの投資を求められています。また、電気自動車やヒートポンプなどの電気機器の増加や、気候変動に伴う暴風雨や火災に備え、送電網の強化が求められています。

出所: (10) BloombergNEF, 2020


3. 再生可能エネルギー


太陽光発電、風力発電、水力発電
各国政府は、クリーン・エネルギー政策と経済成長は共存できると認識し始めており、温室効果ガスの排出量(11)と環境悪化に伴うコストの削減を目指すとともに、再生可能エネルギーの消費量を増やしています。
太陽光発電、風力発電、水力発電などの再生可能エネルギーは、先進国でも新興国でも、その重要性を増しています。図2が示すように、再生可能エネルギーは、2050年までに世界のエネルギー生産量の65%を占めると予想されています。

出所:(11) European Commission, Paris Agreement web page as accessed in May 2021; How China could be carbon neutral by mid-century, Nature 586, 482-483, 2020



未来の勝者は未来を救う者

クリーン・エネルギーへの移行に参入しているパイオニア的企業に投資することは、とても意義のあることだと考えられます。これらの企業は、気候変動を抑制することによって私たちの地球を救う手助けをするだけでなく、投資収益率を持続的に高水準に保っています。私たちはクリーン・エネルギーを最も魅力的な投資機会として位置づけています。




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英語版:2021年10月公開
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