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- 配当利回りに着目した新興国株式投資の運用実績
・当ファンドは、過去5年間で新興国株式を上回り、世界株式に迫るリターンを獲得してきた
・パフォーマンス特性では、新興国株式市場の下落時における底堅さが示された
2025年年初来の当ファンドの基準価額動向
2025年1-7月のピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)の基準価額(分配金再投資後)は+9.1%、ピクテ新興国インカム株式ファンド(1年決算型)の基準価額は+9.2%と、何れも上昇しました。
過去5年の当ファンドの投資対象ファンドの基準価額動向
過去5年(2020年7月末~2025年7月末)の当ファンドの投資対象ファンドの基準価額は+148.0%(年率19.9%)となり、新興国株式(円換算)の+85.2%(年率13.1%)を大きく上回りました。この期間においては、米国などの株式市場が相対的に優位な市場動向となった中で、当ファンドの投資対象ファンドの基準価額は世界株式(円換算)の+159.9%(年率21.0%)に迫る水準となりました(図表1)。
新興国株式市場は、2024年7月下旬以降、経済指標の悪化などから米国の景気悪化懸念が急速に高まったことなどを背景に大きく下落しましたが、その後は米国の利下げ観測や中国の景気回復に対する期待などを背景に上昇に転じました。また、2025年4月にはトランプ米大統領の相互関税の全容が発表されたことにより、世界経済の不確実性が高まったことから大きく下落しましたが、米国と各国の貿易交渉の進展に対する期待などを背景として7月末まで上昇基調となりました。
市場の下落時に底堅さを発揮してきたピクテ新興国インカム株式ファンド
前述のとおり、過去5年間の当ファンドの投資対象ファンドのリターンは代表的な新興国の株価指数を大きく上回りました。この背景の一つには、市場の下落時に下落率が抑制される傾向があったというパフォーマンス特性が考えられます。
図表2は、当ファンドの投資対象ファンドの、新興国株式に対する追随率を示したものです。これは、新興国株式が上昇/下落したそれぞれの場面において、当ファンドの投資対象ファンドがどのぐらい上昇/下落したかを示すものです。この数値が100%を超えれば、新興国株式が上昇/下落した場面において、当ファンドの投資対象ファンドの上昇率/下落率が新興国株式を上回る傾向があったことを意味します。
過去5年の当ファンドの投資対象ファンドの追随率は、新興国株式の上昇時が104.3%、下落時が67.2%でした。これは、当ファンドの投資対象ファンドは、新興国株式が上昇する場面において、若干上回るリターンを獲得する傾向があったことを示します。また、新興国株式が下落する場面においては、下落率が相対的に大きく抑制される傾向があり、リターンの「下方硬直性」があったことが示されました。
新興国株式市場には、高い業績成長と株価上昇が期待される魅力的な投資対象が多く存在すると考えられます。一方で、その高い成長性に着目した投資資金の流入に伴い株価バリュエーションが割高になる可能性があるほか、利益成長のための過大な設備投資や積極的な資金調達による財務レバレッジの拡大などが要因となり、株価が乱高下するリスクもあります。
当ファンドは、配当利回りに着目し、安定的な利益成長や健全な財務状況を裏付けとした持続的な配当の支払いが可能な優良企業に分散投資することで、安定的なパフォーマンスの獲得を図ってきました。玉石混交ともいわれる新興国株式市場だからこそ、このような運用戦略が長期的に良好な投資成果につながると考えます。
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