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- 米ドル下落の中で過去最高値を更新した金価格
・米ドルへの信認と価値の低下が金価格の上昇要因に
■ 米ドルへの信認と価値の低下が金価格の上昇要因に
米ドルベースの金価格は、金融市場が混乱する中で過去最高値を更新しました。米国の関税が世界経済に与える影響への懸念が強まり、逃避先として金に資金が流入したことなどが金価格を押し上げる要因になったと考えられます。また、強硬かつ頻繁に方針転換を繰り返す米国の政策への不信感を背景に、米国や米ドルに対する信認が低下しつつあるとの見方が広がり、米ドルが主要通貨に対して下落したことも金への資金流入を促した可能性があります(図表1参照)。
一般的に、米ドルなどの通貨(法定通貨)は国の信用力を価値の裏付けとして発行されますが、金には発行体が存在せず、無国籍通貨注1としての側面を持つことから、法定通貨に対する信認が低下した場合には、金を保有する動きが強まると考えられます。また、戦後、金と米ドルを中心とした国際通貨体制注2が敷かれた歴史的な背景から、金は基軸通貨である米ドルと代替関係にあると見なされ、米ドルが主要通貨に対して下落(上昇)する局面では、金価格が上昇(下落)する傾向があります。
注1:金は国によって強制通用力が認められている法定通貨ではありません。
注2:金1トロイオンスと35米ドルとの交換比率を定め、米ドルと各国通貨の交換比率を一定に保つ為替相場制度で、金ドル本位制度と呼ばれる。
自国の貿易赤字を問題視し、米ドル安を望むとされるトランプ米大統領の任期は始まったばかりですが、その言動は予測不可能であり、米国の政策について先行きの不透明感が強い状況が続くと懸念されます。また、米国と欧州や中国などとの対立が深まり、投資家が米ドル建て資産への投資を敬遠する動きが強まる可能性があります。金価格に影響を及ぼす要因は景気やインフレ動向など多岐に渡りますが、足元の環境においては、金の米ドルの代替としての役割に対する期待が大きくなることが見込まれます。
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