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実践的基礎知識 環境変化確認編(4)<通貨建てによって異なる各資産間の相関>
2021/03/19

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概要

各資産間の相関を見る際には、どの通貨建てでデータを取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測するかによって各資産間の相関は異なります。実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利用しへッジコストも加味して各資産の特性を把握したりするなど、現実に即した工夫が必要です。




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値動きの違いを把握する相関係数

効果的な分散投資を行うためには、値動きの向きが異な る資産を組み合わせることが重要です。この値動きの向き を調べるのに便利な数値が「相関係数」です。 相関係数は、2つのグループの数字が同じ方向に動く度 合いを-1から1の間の値で表します。相関係数が1に近づ くほど、2つのグループの数字の値動きは同じ方向に動き ます。そして値が0に近づくにつれ関連性がなくなってい き、-1に近づくほど逆の方向に動くことを示しています(図 表1)。 各資産間の相関を見る際には、どの通貨建てでデータを 取得するかが非常に重要です。どの通貨建てで計測する かによって各資産間の相関が異なるからです。

図表1:相関係数

通貨建てによって異なる各資産間の相関

通貨別相関係数をお示しいたしました(図表2)。 上段が米ドルベース、下段が円ベースです。青色の○ で囲んだ部分をご覧ください。各資産間の相関が異なっ ていることが確認できます。米ドルベースで各資産間の 相関やリスクを見て最適化を図って運用しているファンド に日本から投資をしても、米ドルベースと同様のパフォ ーマンスは得られません。投資資金が円ならば円ベース での相関やリスク特性などを計測してポートフォリオを構 築していくことが必要です。

図表2:通貨別相関係数

注:当資料では、相関係数が0.6以上の資産の組み合わせを十分な 分散投資効果が期待しにくいものとしてグレーに、一定の分散投資効 果が期待できる0以上0.6未満の組み合わせを白に、より大きな分散投 資効果を期待できる0未満の組み合わせを赤に、それぞれセルを色 分けして表示しています。

 

※米国REIT:MSCI米国リート指数、日本REIT:TOPIX-Jリート指数、世界 REIT: S&P グローバルREIT指数、新興国株式:MSCIエマージング・マーケッ ト指数、先進国株式:MSCIワールド指数、日本株式/米国株式:MSCI各国 指数、日本国債:FTSE日本国債指数、米国国債: FTSE米国国債指数、先 進国国債:JPモルガン先進国国債指数、先進国国債(ヘッジ): JPモルガン先 進国国債(ヘッジ)指数、米ドル建て新興国国債(ヘッジ):JPモルガンEMBIグ ローバル・ディバーシファイド(ヘッジ)、金(ドルベース):ドル建て金スポット価 格、金(円ベース):円建て金スポット価格。出所:ブルームバーグのデータを 使用しピクテ投信投資顧問作成

実際の分散投資を考える

相関係数を意識して資産を組み合わせることで、全体の 値動きを抑えた効果的な分散投資を行うことが期待でき ます。 実際の分散投資を考える場合には、為替ヘッジを利用し たヘッジコストも加味して各資産の特性を把握するなど、 現実に即した工夫が必要になります。



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