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- 企業の「質」が改めて問われる局面へ
当ファンドのパフォーマンスは、2020年年初のコロナ・ショック後、足元(2021年9月30日)まででみると、世界経済の回復を背景に、概ね上昇基調が続いています。しかし、その間にも、米国の金融緩和政策の転換の可能性から米長期金利が上昇する局面などで、株式市場は不安定な動きを示しています。当面は、こうした不安定な市場動向が続く可能性があり、その中で当ファンドが投資を行うグローバル優良企業の株式が、改めて投資家の注目を集めるのではないかと考えています。
当ファンドのパフォーマンス状況|コロナ・ショック後から上昇基調が続く
世界の優良企業の株式に選別投資を行う当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスは、2020年年初の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大懸念を受けた世界的な株安を乗り越えて、足元(2021年9月30日)まで概ね上昇基調が続いています。
2020年3月後半を底とした株式市場の上昇の背景には、世界の主要中央銀行による積極的な流動性供給と各国政府による大規模な財政支出が大きな後押しとなり、景気回復への期待が高まったことがありました。さらに、2020年末以降、新型コロナウイルスのワクチン接種の開始・拡大により、景気回復の確信がさらに高まったことなども追い風となりました。
また設定来(期間:2007年5月末~2021年9月末)の投資リターンは、引き続き参考指数(世界株式)(以下、世界株式)を上回っています。
設定からの長期でみると、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスは、世界株式を上回る推移となっていますが、その間には様々な市場の局面があり、時には、世界株式を下回る局面もありました。前述の通り、昨年以降続く足元の株式市場の上昇局面では、当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスも上昇を続けていますが、2020年年間および2021年年初来の上昇率は、世界株式の上昇率を下回っています。
足元の世界の株式市場の上昇局面では、世界各国が新型コロナウイルスの世界的な感染拡大という未曾有の危機に対して、主要国の中央銀行が市場に巨額の流動性供給を行いました。こうした「緩和マネー」の向かい先の1つが株式市場です。特に、一部のハイテク関連などの成長株に投資資金が集中したため、株価は大きく上昇し、バリュエーション(投資価値評価)水準も過熱気味となりました。
このような市場環境においては、投資家の関心は、各企業の収益性や財務基盤の健全性などの企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)よりも、成長への「期待」に集まりやすく、企業の「質」の高さが素直に評価されにくいことがあります。しかし、市場での評価が、企業のファンダメンタルズから著しく乖離し、バリュエーション水準に過熱感がある銘柄への投資は慎重になるべきであると考えます。当ファンドの運用に際しては、市場でいかに人気がある銘柄であっても、丹念な企業調査・分析を行った上で、高いバリュエーション水準が正当化できない銘柄と判断されれば、投資を行いませんでした。こうしたことは、当ファンドのマザーファンドの上昇率が世界株式の上昇率を下回った要因と考えられます。
今後の市場環境見通し|企業の「質」が改めて問われる局面へ
依然として新型コロナウイルスの感染状況は懸念材料として残りますが、主要国における感染状況は落ち着きをみせており、ワクチン接種の拡大と相俟って、経済活動が本格的に再開しつつあります。景気が回復し、経済が正常化に向かっていることもあり、物価上昇の動きもみられています。
こうした中で、これまで株式市場をはじめ世界の金融市場を大きく下支えしてきた「緩和マネー」については、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的金融緩和の縮小(テーパリング)の議論を開始しており、今後、いずれかの時点で、転換点が訪れることが予想されます。既に、金融政策の転換を巡る思惑による米長期金利の上昇を受けて、バリュエーション(投資価値評価)水準に過熱感のあるハイテク関連の成長株などを中心に、株価が大きく下落する局面もみられています。今後も引き続き、世界経済の正常化がさらに進展する過程で、株式市場が不安定な動きをする可能性は高いとみられます。
不安定な市場環境において、投資家は企業のファンダメンタルズを改めてしっかりと見極めるようになると考えられます。こうした流れの中では、当ファンドが投資を行うグローバル優良企業の株式が、改めて投資家の注目を集める可能性があると考えています。
グローバル優良企業とは、収益・財務基盤が健全で、優れた経営が行われている「質」の高い企業であり、国内のみならず世界市場で活躍する企業です。ピクテでは、①豊富な資金力、➁優れた開発力、③価格競争力、④ブランド力、➄マーケティング力の5つの強みを兼ね備えている企業こそが、「質」の高い真のグローバル優良企業と考えています。こうした企業をしっかり選別して投資を行っていくことで、短期的な景気サイクルや市場環境によらず、中長期的に良好なリターンを実現できるものと考えます。
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