ピクテ・ゴールド|価格変動下で再確認したい金投資の意義

2026年02月27日

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・価格変動性が高まる中でも金の「リスクヘッジの手段」としての意義は健在

・歴史の中で金はインフレや政策リスクのヘッジ手段としての役割を果たしてきた

・金は資産価値保全のための価格変動を伴う手段



価格変動性が高まる中でも金の「リスクヘッジの手段」としての意義は健在

金価格は、2026年年初より価格変動の大きい展開となりました。こうした動きを受け、金が本当にリスクヘッジのための資産として機能するのかという疑問が生じています。しかし、金の「リスクヘッジの手段」としての意義が失われたわけではありません。金は市場環境に応じてその役割が大きく変化する資産であり、ある局面では高いリスク低減効果を発揮する一方、別の局面では限定的となる場合もあります。そのため、資産運用を行うにあたっては、直面しているリスクの性質を正確に把握することが重要です。

資産運用における主要なリスクは、概ね「景気(成長)リスク」「インフレリスク」「政策リスク」の3つに大別できます。その中で、金はインフレリスクおよび政策リスクに対してはこれまで高いディフェンシブ特性を示してきました。従って、今後、これらのリスクがどのように展開するかが金投資の妥当性を判断する上で鍵となります。

現時点においては、景気リスクよりもインフレリスクと政策リスクが投資家にとってより大きな関心事となっています。そのため、ピクテでは金への投資について、引き続き前向きな姿勢を維持しています。



歴史の中で金はインフレや政策リスクのヘッジ手段としての役割を果たしてきた

景気後退や企業利益の悪化などの景気リスクが高まる局面においては、債券がリスクヘッジの手段として効果的であると考えられます。金については、株式の先物取引などを活用して損失を被った投資家が、追加証拠金を拠出するために金を売却する動きが強まることで、短期的に価格が下落する場合があります。

一方で、金は歴史的にみてもインフレ上昇局面における資産価値保全のための手段としての役割を果たしてきました。オイルショックにより世界が激しいインフレに直面した1970年代においても、金の価格はインフレを上回り、資産価値を保全する効果が確認されました。その後、中央銀行がインフレの抑制に成功してきた中では、金価格は軟調に推移しました。また、国際秩序が安定し、貿易の自由化などグローバリゼーションが進展した時期には、金に対する投資家の関心が低下し、英国の中央銀行が金準備を売却する動きも見られました。

しかし、2020年に発生したパンデミック(コロナ禍)とその後の急激なインフレは、金のインフレヘッジ手段としての有効性を改めて認識させることとなりました。足元ではインフレが落ち着きつつありますが、金は地政学的な対立や貿易摩擦の激化、同盟関係の動揺や拡張的な財政政策といった政策の不確実性(政策リスク)をヘッジする手段としての価値を維持しています。


金は資産価値保全のための価格変動を伴う手段

金は「リスクフリー資産」ではなく、相対的に価格変動性(ボラティリティ)の高い資産に分類され、長期的には株式と比較しても変動の大きい資産といえます。金は利息を生まない資産であることや、レバレッジ取引によって短期的に値動きが増幅されやすい側面があることから、稀に大きな値動きが発生するという傾向があります。一方で、中長期的には金の価格は基礎的条件(ファンダメンタルズ)によって変動すると考えられます。足元においては、宝飾品や工業用品としての需要よりも、投資(金地金やETF、投資信託など)需要が金価格の形成に大きな影響を与えています。また、新興国の中央銀行を中心として通貨分散を目的とした「脱米ドル」と、外貨準備として金を購入する動きも金価格を下支えしています。その背景には、ウクライナへの軍事侵攻に対する制裁措置として欧米主要国がロシアの外貨準備を凍結したことを機に、米ドル建て資産の保有が対米関係悪化の際の経済安全保障リスクになるとの認識が広まったことなどが挙げられます。米国金利の上昇は、金価格の下落につながる傾向がありますが、旺盛な投資需要や中央銀行からの需要を背景として、足元では米国金利が金価格に与える影響が抑制されているとみられます。

金は低リスクの資産ではありませんが、長期の資産価値保全のための、短期的にボラティリティを伴う手段であるといえます。特に、ポートフォリオが直面する主要なリスク要因のうち、インフレリスクと政策リスクに対するヘッジ手段として、有効に機能してきたといえます。

なお、金は債券の代替ではなく補完的な存在です。債券は一般的に景気後退期における投資家の資産を守る役割を担う一方で、金は異なる種類のリスクに対応することが期待されます。歴史を振り返ると、インフレや政治的な不確実性が高まる局面において、金は株式とは異なる値動きをする特性を示し、ポートフォリオの安定に寄与してきました。そのため、重要となるのはマクロ経済や地政学を取り巻く環境を正しく理解し、それに基づいて金をポートフォリオに組入れる局面を見極めることです。混沌とした足元の世界情勢が対立から協調へと明確に転換し、主要国の財政が健全性を保つ秩序ある世の中が実現することが望まれますが、それまでは、金はポートフォリオで輝きを放ち続ける存在であると考えます。


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