ピクテ・ゴールド|金融市場の混乱時における金価格の推移
・中長期的な資産価値の保全手段としての金の魅力は不変
中東での紛争の激化を受け、金融市場に混乱が生じる中で金価格も大きく下落しています。過去にも、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックなど、金融市場の混乱に伴い株式市場が調整した局面で金価格が下落する場面がありました。この背景には、株式市場の下落で生じた損失を補うために、一部の投資家が保有していた金を売却し、その売却益を株式の評価損の穴埋めに充てる動きなどがあったと考えられます。しかし、このような不確実性が高まる局面において、金は相対的に早期に値を戻し、底堅さを発揮する傾向がありました。
足元では、原油高に伴うインフレ懸念から金利が上昇したことや、安全資産としての需要増加による価格上昇の反動などから、金価格の下落率は相対的に大きくなりました。一方で、米国の強硬かつ予測不可能な政策などを背景とする米国(米ドル建て資産)への信認の低下(「脱米ドル」の動き)や、主要先進国の公的債務の拡大に伴う通貨価値の下落といった、これまで金価格の上昇を下支えしてきた要因には変化がないといえます。さらに、中東での紛争が今後のインフレ率の上昇と世界的な景気後退リスクを高める可能性に加え、地政学リスクが依然として高止まりしている状況などを踏まえると、中長期的な資産価値の保全手段としての金の魅力は不変であり、ポートフォリオに金を組入れる重要性は高いといえます。
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