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- iTrustロボ|ファンド・マネージャーの視点~ロボットの着実な進化
● 当ファンドはロボティクス関連企業に投資。当ファンドの基準価額は、2025年年初来、堅調に推移
● 一般的なイメージでは、ロボットはほぼ無限の力-超人的な強さ、機敏さ、知性-を備えていると考えられています。しかし実際には、ロボットは緩やかながら着実な進化を続けていると、当ファンドのシニア・インベストメント・マネージャー、ディーガル・ツァンは主張します
当ファンドはロボティクス関連企業に投資。当ファンドの基準価額は、2025年年初来、堅調に推移
当ファンドでは、大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野注1の銘柄に投資しています。業種でみると、半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。
また、ロボティクス関連企業には、AI(人工知能)関連銘柄も含まれます。AIは、高度な自動化・ロボット化ソリューションの開発に不可欠な技術となっています。AIの進化によって、これまで以上に高度な演算とデータ処理能力が求められ、大容量の記憶媒体や処理用チップなどが必要とされるため、半導体需要は増加すると考えられます。またソフトウェアは、家庭においても産業界においても自動化の進展をもたらし、効率性や生産性を向上させるとみられます。
注1 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。
当ファンドの基準価額は、2025年年初来(2024年12月30日~2025年9月26日)でみると9.0%の上昇となり、同期間の先進国株式(配当込、円換算)の騰落率+8.4%を上回るパフォーマンスとなりました。
ロボティクス関連企業の株価については、2025年年初来でみると、半導体関連を中心に幅広い銘柄が堅調に推移しています。特に、米トランプ政権の関税政策に対する懸念の後退やAI向け半導体需要が堅調であることなどを背景に、半導体製造工場への設備投資拡大への期待が高まるなかで、ラムリサーチ(米国、半導体・半導体製造装置)やKLA(米国、半導体・半導体製造装置)をはじめとした半導体製造装置メーカーなどが、当ファンドのパフォーマンスをけん引しています(2025年9月26日時点)。
※上記組入銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。※長期のパフォーマンスは本レポートの最後に掲載しています。
ファンド・マネージャーの視点~ロボットの着実な進化
一般的なイメージでは、ロボットはほぼ無限の力-超人的な強さ、機敏さ、知性-を備えていると考えられています。しかし実際には、ロボットは緩やかながら着実な進化を続けていると、当ファンドのシニア・インベストメント・マネージャー、ディーガル・ツァンは主張します。
疲れ知らずで迅速な精密作業を可能とするロボットですが、これまでその用途は主にルーティーンワークに限定されてきました。しかし最近では、特に産業用においてロボットの用途が着実に拡大してきています。より軽量で高出力なバッテリーの登場と、AIの発展という2つの潮流が、ロボティクスに大きな変化をもたらすと考えています。
産業用におけるニーズの多くは製造業、特に電子機器と自動車産業に集中しています。両産業は、産業用ロボットの活用における先駆者であり、例えば自動車産業においては、1960年代頃より重量物の搬送作業において油圧駆動型のロボットが導入されています。電子機器と自動車産業におけるニーズが依然として主流であり、特に韓国をはじめ、電子機器と自動車の製造が盛んで人口動態の課題に直面している国においては、これらのロボットのニーズが最も高い傾向にあります。
また、より強力なバッテリーは、ロボットの能力を高めます。例えば、より長い距離の移動、より長時間の稼働、より重い物を運ぶことなどを可能にします。これによって、ロボットの役割は物流、輸送、農業の分野で大きく拡大し、現在の能力をはるかに超えるものになるとみています。同時に、AIによって、ロボットはセンサーで取得した情報を分析・処理し、それに基づいて合理的に行動できるようになることで、周囲の環境を自律的に移動する能力が大幅に向上します。これは、人と一緒に作業する協働ロボット(コボット)にとって特に重要になると考えています。AIはサービスロボット市場注2の成長を後押ししながら、業務用、消費者向けの両面で新たな可能性を切り開くとみています。
注2 サービスロボットの例 ①業務用:農業用ロボット、業務用清掃ロボット、点検・保守ロボットなど、②消費者向け:家庭用ロボット(例:床・窓掃除、芝刈りなど)、ソーシャルインタラクション/教育ロボット(例:会話、遊び、学習など)など
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