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- iTrustロボ|運用の振り返りと今後のポイント
● iTrustロボ(以下、当ファンド)の基準価額は、2025年年初来で20.1%の上昇となり、同期間の先進国株式を上回るパフォーマンス
● 今後のポイント - ロボティクス関連企業の中長期的な成長性に引き続き注目
2025年年初来の運用の振り返り
iTrustロボ(以下、当ファンド)の基準価額は、2025年年初来(2024年12月30日~2025年12月15日)でみると20.1%の上昇となり、同期間の先進国株式(配当込、円換算)の騰落率+17.3%を上回るパフォーマンスとなりました。
※長期のパフォーマンスは本レポートの最後に掲載しています。
2025年年初来でみると、世界の株式市場は、米トランプ政権の関税政策に対する警戒感などを背景に一時大きく調整する局面があったものの、その後は反発に転じ、これまで上昇基調で推移してきました。ロボティクス関連企業の株式については、特に、①基盤技術関連および③自動化関連(当ファンド独自の投資分野、詳細は後述)が堅調となり、これが当ファンドの好調なパフォーマンスにつながりました。
①基盤技術関連
AI(人工知能)向け半導体の底堅い需要などを背景に、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(米国、半導体・半導体製造装置)、エヌビディア(米国、半導体・半導体製造装置)や台湾セミコンダクター(TSMC)(台湾、半導体・半導体製造装置)など幅広い銘柄が堅調に推移しました。特に、AMDは、10月初旬に米OpenAI社とのAIインフラ構築に関する大規模契約を発表したことなどを受け、株価が大きく上昇しました。
②消費者向けサービス&アプリケーション関連
同関連銘柄は全般に堅調となりました。なかでも、アルファベット(米国、インタラクティブ・メディアおよびサービス)の株価上昇率が大きくなり、パフォーマンスをけん引しました。同社は、直近の四半期決算が市場予想を上回る良好な内容となったほか、11月には生成AIの新型モデルを発表するなど、依然として市場の注目を集めており、運用チームは引き続き同社の動向に注目しています。
③自動化関連
米トランプ政権の関税政策に対する懸念が後退したことに加え、AI向け半導体の底堅い需要などを背景に半導体製造工場への設備投資拡大への期待が高まるなかで、ASMLホールディング(オランダ、半導体・半導体製造装置)や米国の半導体製造装置メーカーなどが堅調に推移し、ファンド全体のパフォーマンスにプラス寄与しました。一方で、セールスフォース(米国、ソフトウェア)などのソフトウェア関連銘柄は、AIの進化により企業が低コストでアプリを自社開発することが可能になるなど、AIによるビジネスモデルへの影響が懸念されているなかで、軟調な推移となりました。
※上記組入銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。
今後のポイント - ロボティクス関連企業の中長期的な成長性に引き続き注目
足元、世界の株式市場においては、これまで株価が上昇してきたAI関連銘柄の高値警戒感が広がるなど、テクノロジー銘柄に対する投資家の慎重な姿勢もみられますが、運用チームは引き続き、ロボティクス関連企業の中長期的な成長性を評価しています(2025年12月15日時点)。
ロボティクス関連企業は少子高齢化を背景とした様々な社会的ニーズの高まりや技術革新などにより、中長期的に高い成長が期待されています。特に、AIの進展は新たな設備投資サイクルの原動力となり、ロボティクス関連企業の収益機会の創出と利益の拡大に寄与するとみています。
短期的には、世界各国の利下げ動向を見極めると同時に、トランプ米大統領による関税政策の動向などを注視していますが、競争力のあるテクノロジーを有している企業の株価は、長期的に良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映するものと考えます。また今後、M&A(合併・買収)が増加する可能性があるとみており、その巧拙によって勝ち組と負け組がより明確になると考えています。
引き続き、当ファンドにおいては、ロボティクス関連分野で相対的にファンダメンタルズが健全で、安定したビジネスモデルを有する企業に注目していきます。
当ファンドは、ロボティクス関連企業に投資
当ファンドでは、大きく分けて、①基盤技術関連、②消費者向けサービス&アプリケーション関連、③自動化関連の各分野注の銘柄に投資しています。業種でみると、半導体・半導体製造装置やソフトウェアなど情報技術セクターの保有比率が高くなっています。
また、ロボティクス関連企業には、AI関連銘柄も含まれます。AIは、高度な自動化・ロボット化ソリューションの開発に不可欠な技術となっています。AIの進化によって、これまで以上に高度な演算とデータ処理能力が求められ、大容量の記憶媒体や処理用チップなどが必要とされるため、半導体需要は増加すると考えられます。またソフトウェアは、家庭においても産業界においても自動化の進展をもたらし、効率性や生産性を向上させるとみられます。
注 ①基盤技術関連とは、ロボットが物体を把握したり、作業工程を進めたり、コミュニケーションを行うために必要なテクノロジーを供給している銘柄群を指します。②消費者向けサービス&アプリケーション関連とは、消費者やサービス業向けのアプリケーションの開発を目的としたロボットや自動化技術の開発を行っている銘柄群を指します。③自動化関連とは、次世代の自動化技術を開発している銘柄群を指します。
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