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- ロシア、銀行間の国際決済システムからの排除を受けたピクテ新興国インカム株式ファンドの運用状況
●ロシア、銀行間の国際決済システムからの排除でルーブル急落、20%の大幅利上げ
●商品価格の高騰が続いており、この分野でのロシアのさらなる報復は避けることはできないとみる
●ポートフォリオに残っているロシア株式の売却を進める
ロシア、銀行間の国際決済システムから排除
週末、ロシア中央銀行(CBR)が銀行間の国際決済システム、国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除され、西側諸国によるロシア経済に大きな影響を与える動きがありました。欧米日本の金融制裁で、ロシアの対外債務に債務不履行(デフォルト)やロシア国内の金融システムへの懸念が高まっています。
我々はこれまでもロシアのSWIFTからの排除を過度に懸念することはなく、現在もSWIFTからの排除自体に関しては考えは変わりません。ただ、これまでの状況との大きな違いは、初めてCBRが資金の支払いや取引を禁じられたことです。そのため、私たちはこの状況がもたらす影響を完全にはまだ見極められていません。
これまで、ロシア経済の2本柱は、CBR の「要塞」である外貨準備と経常収支の黒字でした。今回の措置は、6,400 億ドルの外貨準備を回収するなど、CBRが SWIFT 経由でこれらの資産にアクセスできないようにすることです。
その結果、昨日、3月1日は大幅なルーブル安となりました(今朝方には対ドルで最大で前週末比およそ30%の下落を確認しましたが、現在は若干戻しています)。このルーブル下落圧力を受けて、ロシアは通貨を支えるために政策金利を約20年ぶりの高水準となる20%へと大幅に引き上げました。
現在、ロシアは外国人投資家の資産売却を禁止する資本規制を実施しているのも当然です。また、輸出業者は米ドルなどのハードカレンシーの売却を強制的に開始するよう指示されています。結局のところ、CBRは経常黒字であっても大幅な資金流出を抑えることができなくなっているなか、ロシアには資本が国外に流出することを許容する余裕がありません。
商品価格の高騰が続いており、この分野でのロシアのさらなる報復は避けることはできないでしょう。
こうした市場環境下、ピクテでは中国とロシアの関係が(2014年以来そうであるように)強化され続けることを予想しています 。中国は先週2月25日金曜日の国連安保理の投票を棄権し、制裁では既存の問題を解決できないというスタンスをとり続けています。ロシアの貿易のかなりの部分は中国とのものです。しかし、中国のロシアとの安定した関係を続けたいとの信念を考えると、中国側の望ましい結果は、ロシアの主要国とのこうした敵対行為が続くことだと考えています。
投資戦略
現在、まだポートフォリオに残っているロシア株式の売却を進めています。
前述したように、このような状況でパニックにならないことが重要です。この制裁がロシアだけでなく世界にとってどのように作用し、今後ロシアとのビジネスがどのように行われるのか、現時点では答えよりも疑問の方が多いのです。プーチンの次の一手を予測することはこれまで困難であり、今後の道筋はまだ不透明なままです。今後も状況の変化に応じて、ポートフォリオの変化や私たちの考えをお伝えしていきます。
※当資料はピクテ・グループの海外拠点が作成したレポートをピクテ投信投資顧問が翻訳・編集したものです。
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