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- 2025年7-9月期の運用状況|AI発展の恩恵も享受
2025年7-9月期のピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)の基準価額は-1.1%、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の基準価額は+2.8%となりました。一部のAI関連の企業や業績の回復の兆しを示した企業の株価上昇などが、プラス寄与となりました。
2025年7-9月期の当ファンドの基準価額動向
2025年7-9月期のピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)の基準価額は-1.1%、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の基準価額は+2.8%となりました。
2025年7-9月期の当ファンドのマザーファンドの基準価額動向
2025年7-9月期のピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)のマザーファンドの基準価額(円ベース)は、+3.3%となりました。投資先企業のうち、一部のAI(人工知能)関連の企業や業績の回復の兆しを示した企業の株価が上昇したことなどによる株式要因のプラス寄与に加えて、主要通貨に対して円安が進行したことで為替要因のプラス寄与が大きく貢献しました。
また、セキュリティ関連企業分類(3つの投資セグメント)別では、「ITセキュリティ製品」のプラス寄与が最も大きく、次いで「セキュリティ関連機器」もプラス寄与となりました。一方、「セキュリティ関連サービス」は、マイナス寄与となりました。
3つの投資セグメント別、プラス寄与/マイナス寄与が大きかった投資先企業
【ITセキュリティ製品】
「ITセキュリティ製品」のうち、プラス寄与が大きかった企業は、前四半期(4-6月期)に続いて、AI関連需要の拡大で恩恵を受けるブロードコム(米国、半導体・半導体製造装置)でした。一方、マイナス寄与が大きかったのは、フォーティネット(米国、ソフトウェア)でした。
【セキュリティ関連サービス】
「セキュリティ関連サービス」のうち、プラス寄与が大きかった銘柄は、関税引き上げによるマイナスの影響に耐性を示したステリス(米国、ヘルスケア機器・用品)でした。一方、マイナス寄与が大きかったのは、前四半期に引き続き、ファイサーブ(米国、金融サービス)でした。ただし、当ファンドの運用チームは、ファイサーブについて、短期的には、投資家の悲観的な見方により株価はマイナスの影響を受け続ける可能性はある一方、2025年4-6月期決算で利益については、市場予想を上回ったほか、利益率も改善していることなどから、現時点ではファンダメンタルズ(基礎的条件)が大きく悪化しているわけではないとみています。
【セキュリティ関連機器】
「セキュリティ関連機器」のうち、プラス寄与が大きかった銘柄は、2025年4-6月期決算で業績の回復が確認されたサーモフィッシャーサイエンティフィック(米国、ライフサイエンス関連)でした。一方、マイナス寄与が大きかった銘柄は、ローパー・テクノロジーズ(米国、ソフトウェア)でした。
引き続き、幅広い分野のセキュリティ関連企業に分散投資。足元では引き続き、短期的な景気動向に左右されにくく、趨勢的な成長が期待される銘柄を選好
都市化の進展、グローバル化の進展、技術革新などを受けて、我々の生活を取り巻く環境は複雑化し、大きく変化しています。こうしたなか、我々が心身共に豊かで快適な生活を送るため、「安全・安心」に関わる製品やサービスへの需要はますます高まると考えられます。こうした流れを受けて、中長期的にセキュリティ関連企業は、相対的に高い利益成長力やキャッシュフロー創出力を示すものと予想しています。
運用に際しては引き続き、幅広い分野における「セキュリティ」に関する長期的なトレンドを考慮し、良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)を有するセキュリティ関連企業を十分に選別した上で、分散投資を行っていく方針です。
足元では特に、短期的な景気動向に左右されにくく、趨勢的な成長が期待できると考えられる、「ITセキュリティ製品」の組入比率を相対的に高位としています。
【ご参考】 メガトレンドを捉えた投資テーマの策定が重要
ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)は2017年7月24日、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)は2016年2月29日に運用が開始されました。また、当ファンドと同様の運用を行うルクセンブルグ籍の類似ファンドは、2006年10月31日に設定され、20年弱の運用実績があります。
ピクテのセキュリティ株式運用では、短期的な流行り廃りではなく、10~15年の長期にわたり世界に影響を及ぼし続け、未来を形作る「メガトレンド」に基づく市場の拡大や技術革新、投資環境の変化を捉えて投資テーマを策定しています。
心身共に豊かで快適な生活を送るため、「安全・安心」に関わる製品やサービスへの需要は、時を経ても変わらないと考えられますが、世界情勢の変化や技術革新などを受けて、求められる製品やサービスの内容は変化する可能性があります。
実際に、過去20年弱の間に、世界情勢は大きく変化し、情報技術は日々進化を遂げてきました。こうしたなかで、新たに注目すべきセキュリティ関連分野が登場しています。
例えば、ロシアによるウクライナ侵攻などの地政学リスクに起因したサイバー攻撃の増加、コロナ禍を経てリモートワークの機会が増加したことによるサイバーリスクの高まりなど、サイバーセキュリティの重要性はよりいっそう高まっています。そうしたなかで、従来のエンドポイントセキュリティだけでなく、ネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、アプリケーションセキュリティなど多層的・網羅的なサイバーセキュリティが求められています。また、AIは現代社会にとって必要不可欠なものとなりつつありますが、AIの活用や増大するデータにおいても、安全性が強く求められています。こうした流れから、AI向け半導体の需要拡大や半導体設計・製造関連分野での新たなニーズが高まっていると考えられます。さらに、データセンターやデータセンター向け冷却システムなどの需要拡大なども予想されます。これらは、新たに注目すべきセキュリティ関連分野であると捉えています。
今後も、「メガトレンド」を捉えた投資テーマを策定し、その投資テーマに沿う投資対象候補銘柄および投資先銘柄を選定していくことが、中長期的に良好なリターンを獲得する上で重要になると考えています。
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