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- 米国金利の低下で注目したい新興国株式への投資
・米国金利の低下と米ドル安が新興国株式にプラスに寄与すると期待される
・先進国株式との比較でも相対的に優位なパフォーマンスとなる可能性がある
米国金利の低下と米ドル安が新興国株式にプラスに寄与すると期待される
2021年以降、米国金利の上昇などを背景に米ドルが主要通貨に対して上昇(米ドル高)傾向となった中で、新興国株式は上値の重い展開が続いてきました。
しかし、今後については米国のインフレが鈍化傾向となる中、米国の利下げなどに伴い米国金利が低下基調となることが予想され、一段の米ドル高の進行に対する懸念が後退すると見込まれることなどが新興国株式にとって支援材料となると期待されます。
過去の新興国株式の推移をみると、米ドルインデックス(米ドルの実効為替レート)とは逆の値動きをする傾向(逆相関の関係)が見られました。図表1のグラフでは、緑色の米ドルインデックスが下落(米ドル安)となる局面において、赤色の新興国株式は上昇する傾向にあったことが示唆されています。
米国金利が低下した場合、金利水準が相対的に高い傾向にある新興国と米国との金利差が拡大し、新興国の通貨や債券への投資に対する魅力が高まると期待されます。また、新興国政府の米ドル建て対外債務や企業の米ドル建て資金の調達コストの軽減を通じて、財政や信用力の改善につながると考えられます。さらに、主な商品(コモディティ)は米ドル建てで取引されていることから、米ドル安となった場合には米ドル建ての商品価格の上昇要因となり、資源輸出国の多い新興国経済にプラスの影響を与えることが期待されることなどが、新興国株式市場を下支えする要因になると考えられます。
米国金利の低下局面では新興国株式の相対的な優位性が高まる傾向に
新興国株式の先進国株式に対する相対パフォーマンスと米ドルインデックスとの関係では、米ドルが主要通貨に対して低下する局面において、新興国株式のパフォーマンスが先進国株式よりも有利となる傾向があることが示唆されています(図表2、米ドルインデックスは逆目盛で表記しています)。
米国金利の低下などに伴い米ドル安、新興国通貨高となった場合、新興国の輸出企業の売上・利益の目減りに繋がるなど、全ての点において新興国株式市場のプラス材料になるわけではありませんが、過去の市場動向を振り返ってみると、足元で米国金利や米ドルの見通しに変化が生じていることは、新興国株式市場への投資を検討する機会を提供していると考えられます。
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