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iTrustティンバー|運用状況の振り返りと今後の運用方針~運用報告書アーカイブス
2023/06/19

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概要

※この内容は2023年3月30日に第2期の決算を行った当ファンドの運用報告書からの引用です。今後の運用方針や市況見通しはその時点のものであり、現在のものとは大きく異なることがあります。
● 当ファンドは2023年3月30日に第2期の決算を行いました。当期(2022年3月30日(第2期首)~2023年3月30日(第2期末))の基準価額は、6.1%の下落となりました。
● 当ファンドが投資対象とする森林・木材関連企業については、長期的な利益成長が期待される一方で、世界の広範な株式市場と比較し、割安な水準にあるとみています。環境面でのメリットが収益化されていくことで、森林や森林のバリューチェーンを担う企業の価値はますます高まっていくと考えています。



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基準価額の推移

当ファンドは2023年3月30日に第2期の決算を行いました。当期(2022年3月30日(第2期首)~2023年3月30日(第2期末))の基準価額は、6.1%の下落となりました。

主な変動要因として、実質的に組入れているウェアーハウザー(米国、不動産)やレイヨニア(米国、不動産)などの株価が下落したことなどが挙げられます

※上記は、特の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。

 

 

図表1:基準価額の推移
日次、期間:2022年3月30日(第2期首)~2023年3月30日(第2期末)

 

投資環境

・世界株式市場は、期首から2022年10月上旬にかけては、長引く都市封鎖(ロックダウン)を背景とした中国景気減速への警戒感や欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和策の終了および利上げ表明、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの加速懸念などを背景に下落しました。10月中旬以降は10月、11月の米消費者物価指数(CPI)の鈍化を受け米国の利上げペースが減速するとの観測や中国のゼロコロナ政策緩和を背景とした景気回復への期待が高まったことなどを受けて、2023年1月にかけて上昇しました。その後期末にかけては、米国のインフレ高止まりやFRBの利上げ長期化への警戒感に加えて、欧米での金融機関の信用不安などを背景に下落しました。期を通してみると、世界株式市場は下落しました。

・為替市場では、期首から2022年10月中旬にかけては、FRBが高止まりするインフレを受けて金融引き締め姿勢を加速させた一方、日本銀行は緩和的な金融政策を維持するとの見方が強まったことから、大幅な米ドル高・円安となりました。その後2023年1月中旬にかけては、財務省・日本銀行による為替介入の実施や、日本銀行によるイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)政策の長期金利の許容変動幅拡大などを受けて、米ドル安・円高が進行しました。期末にかけては、日本政府が日本銀行の次期総裁に起用する方針を固めた植田氏が当面は金融緩和の継続が必要との考えを示したことなどから、米ドル高・円安となりました。期を通してみると、米ドルは対円で上昇しました。

 

投資先ファンドの組入状況

<ピクテ-ティンバー>

図表2:投資先ファンドの組入状況
期首:2022年3月30日、期末:2023年3月30日

※表で示した組入銘柄は、特定の銘柄の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、その価格動向を示唆するものでもありません。

 

主に森林・木材に直接的・間接的に関連する企業の株式などに投資しました。

 

今後の運用方針(2023年3月時点)

株価が織り込んでいる森林地の評価は、プライベート・エクイティ市場での比較可能な資産に対してディスカウントされた水準にあります。木材価格の動向に大きな影響を与える米国の住宅市場については、短期的には金利上昇が重しとなるものの、安価な住宅や比較的多くの木材を使用するタイプの一戸建て住宅などを中心とした需要の高まりと良好な人口動態を背景に、長期的な成長を見込んでいます。

一方、木材の供給については、カナダからの供給が産地の事情により減少し始めていることに加え、米国南部の製材能力は徐々にしか増強されていない状況です。そのため中期的にみると、木材価格には上昇圧力がかかりやすい環境にあると考えます。また電子商取引の力強い成長と「プラスチック・ゴミ戦争」は、段ボールやその他の紙ベースの包装材の需要を増加させるものと考えます。衛生用品とパルプは当該事業の成長が景気に左右されにくく、新興国の生活水準向上の恩恵を受けると考えられます。

このように当ファンドの投資対象とする森林・木材関連企業については長期的な利益成長が期待され、これらの企業の株価は、EV/EBITDA倍率や株価純資産倍率(PBR)などの評価指標を考慮すると世界の広範な株式市場よりも低い水準で取り引きされています。持続可能な方法で管理された森林と木材は、気候変動やその他多くの環境問題(プラスチック汚染、化石エネルギー・材料の代替、枯渇する鉱物、生物多様性の損失)の緩和に大きく貢献します。このような環境面でのメリットが収益化されていくことで、森林や森林のバリューチェーンを担う企業の価値はますます高まっていくと考えています。

このような状況のなか、当ファンドは、投資先ファンドへの投資を通じて、主として世界の森林・木材に直接的・間接的に関連する企業の株式などに投資し、中長期的な信託財産の成長を図ることを目指してまいります。

 

設定来の基準価額の推移は、こちらをご参照ください。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
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●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
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お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

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