ピクテでは、ESG投資においてインデックスプロバイダーの責任も重要と考えています。ピクテは2018年8月にSwiss Sustainable Financeと共同で、主要インデックスプロバイダーに対し、対人地雷やクラスター爆弾、化学兵器や生物兵器の製造に関わる企業を主要インデックスから除外することを求める公開状を発表しました。インデックスプロバイダーへの働きかけを通じて、ESG投資がより一般的になるための取り組みを続けていきます。

インデックスプロバイダーへの公開状

ピクテは、ESG投資がより一般的なものになるために、インデックスプロバイダーの責任も重要と考えています。インデックスプロバイダーとは、投資で使用するインデックスを開発・提供する企業です。インデックス投資は、インデックスプロバイダーが作成した特定のインデックスへの連動性を高めることを目的に運用を行います。

インデックス投資の代表的な問題点は、本来投資したくない銘柄も、インデックスに組み込まれていれば投資せざるを得ないという点です。例えば、インデックスに非人道的な兵器を製造している企業やガバナンスが全く機能していない企業が含まれていた場合、たとえ投資家がそれらの銘柄に投資したくなかったとしても、投資せざるを得ません。近年、インデックス投資の残高は拡大を続け、運用資産全体に占める割合は非常に高くなっています。したがって、ESG投資が一般的なものになるためには、インデックスプロバイダーの役割や責任は非常に重要であると言えます。もちろん、各インデックスプロバイダーは、近年ESG関連のインデックスの提供を開始していますが、一般的なインデックスに比べて認知度は低く、関連するファンドの残高もまだまだ小さい状況です。

ピクテは、2018年8月にSwiss Sustainable Financeと共同で、主要インデックスプロバイダーに対し、対人地雷やクラスター爆弾、化学兵器や生物兵器の製造に関わる企業を主要インデックスから除外することを求める公開状を発表しました(図表1)。この取り組みは、2020年1月時点で、174のアセットオーナー(年金基金等)および運用会社から賛同を得ています。 今後もインデックスプロバイダーへの働きかけを継続し、ESG 投資がより一般的になるための取り組みを続けていきます。