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ESG投資編(9)ESG投資戦略の種類
2021/07/15

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概要

GSIA(Global Sustainable Investment Alliance)によると、ESG投資戦略は、①ネガティブスクリーニング(除外)、②規範ベーススクリーニング、③ベスト・イン・クラス、④ESGインテグレーション(統合)、⑤テーマ投資、⑥インパクト投資、⑦アクティブオーナーシップ{エンゲージメント(対話)及び議決権の行使}に分類されます。2016年から2018年にかけて、ほぼ全ての戦略において残高が拡大しており、この傾向は今後も続くと考えられています。




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ESG投資の戦略

GSIA(Global Sustainable Investment Alliance)によると、ESG投資戦略は、①ネガティブスクリーニング(除外)、②規範ベーススクリーニング、③ベスト・イン・クラス、④ESGインテグレーション(統合)、⑤テーマ投資、⑥インパクト投資、⑦アクティブオーナーシップ{エンゲージメント(対話)及び議決権の行使}に分類されます。

それぞれの戦略について順番に見ていきましょう。
①のネガティブスクリーニング(除外)とは、投資禁止対象になっている活動を行っている国、企業及び発行体を除外する戦略で、除外基準はビジネス・プラクティスや製品となります(例:タバコ、アルコール、遺伝子組換え食品等)。
②の規範ベーススクリーニングとは、国際基準に基づき、ビジネスのベストプラクティスの最低基準に照らし合わせて、投資対象をスクリーニングする戦略です。
③のベスト・イン・クラスとは、ESG基準に基づき、各セクター内における上位企業を選択する戦略です。
④のESGインテグレーション(統合)とは、全ての投資判断にESGファクターを統合する戦略です。
⑤のテーマ投資とは、環境や社会に対する持続的なソリューションの発展に貢献するテーマへ投資する戦略です。
⑥のインパクト投資とは、経済的なリターンおよび測定可能な社会的インパクトや環境的なインパクトを、意図的に生み出すことを目的とした投資戦略です。⑦のアクティブオーナーシップとは、投資先企業や政府に対してエンゲージメント(対話)及び株主総会での議決権を行使する戦略です。

これらの戦略の具体例は図表1の通りです。

図表1:ESG投資の各戦略の具体例

ESG投資の運用残高

主要国・地域のESG投資の運用残高は2016年の22.8兆ドルから2018年には30.7兆ドルに急増しました(図表2)。地域別の運用残高では欧州が半分近くを占めています。

図表2:ESG投資の運用残高

出所:GSIA 2018 Global Sustainable Investment Reviewのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

各ESG戦略の運用残高を確認すると、投資禁止対象になっている活動を行っている国、企業及び発行体を除外する戦略であるネガティブスクリーニングが最も多くなっています。ネガティブスクリーニングの残高は2018年時点で約20兆ドルとESG戦略の中で最大となっています(図表3)。また2016年から2018年にかけて、ほぼ全ての戦略において残高が拡大しており、この傾向は今後も続くと考えられています。

図表3:各ESG戦略の運用残高

出所:GSIA 2018 Global Sustainable Investment Reviewのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成


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