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- バイオ|主要バイオ医薬品企業の2025年1-3月期決算と注目ポイント
●2025年1-3月期の主要バイオ医薬品企業の決算はまちまちな結果に
●主要バイオ医薬品企業は、肥満関連や炎症関連、がん関連など期待の新薬候補(パイプライン)の開発状況に注目が集まる
■ 2025年1-3月期の主要バイオ医薬品企業の決算はまちまちな結果に
当ファンドが投資対象とするバイオ医薬品企業の2025年1-3月期の決算内容は、まちまちな結果となりました。
当ファンドの組入上位の銘柄では、アムジェン(米国)が売上高、利益ともに市場予想を上回る決算となりました。一方、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)は売上高、利益ともに市場予想を下回る結果となりました。ギリアド・サイエンシズ(米国)、アストラゼネカ(英国)については、売上高が市場予想を下回った一方、利益は市場予想を上回りました。
引き続き主要バイオ医薬品企業は、肥満関連や炎症関連、がん関連など期待の新薬候補(パイプライン)の開発状況に注目が集まっています。
■ ギリアド・サイエンシズ(米国)
2025年1-3月期の決算は、売上高が市場予想を下回り、前年同期比では-0.3%の減収となりました。同社の基幹領域であるHIV治療薬(ビクタルビなど)の売上高が前年同期比+6%となったことに加え、肝疾患領域も堅調でしたが、抗ウイルス剤ベクルリーやがん領域が低調となったことが影響しました。一方、1株当たり利益(調整後)は、市場予想を上回り、黒字化しました。
2025年通期のガイダンスについては、売上高が282~286億米ドル、1株当たり利益(調整後)が7.70~8.10米ドルで据え置かれました。
また市場から注目されていたHIV予防薬レナカパビルが2025年6月18日に米食品医薬品局(FDA)に承認されました。
■ アムジェン(米国)
2025年1-3月期の決算は、売上高、1株当たり利益ともに市場予想を上回りました。14の治療薬が前年同期比で2桁の売上高の増加を達成したことなどが業績をけん引し、売上高は前年同期比+9%、1株当たり利益(調整後)は+24%となりました。なお、2025年の通期ガイダンスについては、売上高、1株当たり利益(調整後)ともに据え置かれました。
引き続きマリタイドなどの肥満治療薬候補(パイプライン)の治験結果が注目されています。
■ バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)
2025年1-3月期の決算は、主力の嚢胞性線維症治療薬トリカフタ/カフトリオが好調で、売上高が前年同期比+3%の27.7億米ドルとなりましたが、市場予想は下回りました。また1株当たり利益についても、開発中止となった治療薬候補の減損処理や新薬の販売促進費用などが影響したことから減益となり、市場予想も下回りました。
2025年1月30日に承認された非オピオイド鎮痛剤ジョウルナブクスは4月18日までに2万回超処方されました。また嚢胞性線維症の新しい治療薬アリフトレックも出だしが好調であると報告されています。両治療薬の今後の販売動向と、IgA腎症治療薬候補や1型糖尿病患者向けの膵島細胞の素充填薬候補など多くのパイプラインの開発動向が注目されます。
■ リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)
2025年1-3月期の決算は、売上高、1株当たり利益(調整後)がともに市場予想を下回りました。ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの治療薬デュピクセント(サノフィ(仏)との共同開発)は好調でしたが、加齢黄斑変性治療薬アイリーアは、高用量製品への移行が進んではいるものの、アイリーア全体(従来品+高用量)の売上が前年同期比で-26%と大きく減少したことが影響しました。
同社の株価は、アイリーアのバイオシミラー(バイオ後続品)を巡る懸念などから、2024年9月以降、下落基調にありますが、デュピクセントやがん治療薬リブタヨなどの販売が好調であることや、複数の有力なパイプラインの治験が進行していることなどを考慮すると、引き続き同社は主要なバイオ医薬品企業として注目を集めるものと考えます。
■ アストラゼネカ(英国)
2025年1-3月期の決算は、売上高が市場予想を下回ったものの、前年同期比では+7%の増収となりました。「タグリッソ」や「イミフィンジ」など主力のがん治療薬は、前年同期比+10%の伸びとなりましたが、市場予想は下回りました。一方、コア1株当たり利益は市場予想を上回りました。なお2025年通期のガイダンスでは、売上高は1桁%台後半、コア1株当たり利益は10%~10%台前半の伸びを予想しています。
同社は、決算発表の際に、今年に入り5つのパイプラインがフェーズ3治験において良好な結果が得られていることと、主要地域・国において13件の承認を得たことを発表しました。
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