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バイオ|2023年10-12月のピクテ・バイオ医薬品マザーファ ンドの振り返りと今後のポイント
2024/02/06

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概要

● 2 0 2 3年10- 1 2月にピクテ・バイオ医薬品マザーファンドは上昇、パフォーマンスは米国株式を下回る
● 金利の高止まりには警戒が必要だが利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目



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■  2023年10-12月にピクテ・バイオ医薬品マザーファンドは3.7%上昇、2023年年間では9.1%上昇

ピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの基準価額は、2023年10-12月に+3.7%の上昇となりました。為替要因は基準価額にマイナス寄与となったものの、株式要因がプラス寄与となりました。また2023年年間では+9.1%の上昇となりました(図表1参照)。

2023年10-12月のバイオ医薬品株式市場(ナスダック・バイオテクノロジー指数)は、金利感応度が相対的に高いことから、米国長期金利が上昇した10月は市場全体を上回る下落となりましたが、11月以降は米国の長期金利が大きく低下する中で市場全体を上回って上昇しました。為替は、欧米で2024 年に利下げが実施されるとの観測が強まった一方、日本銀行がマイナス金利政策の解除など金融政策の修正を実施するとの警戒感が高まったことから、11月、12月と円高・米ドル安基調となりました。

2023年10-12月期で組入上位銘柄のうち、パフォーマンスにプラス寄与度の大きかった主な銘柄は、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、ギリアド・サイエンシズ(米国)などでした。バーテックス・ファーマシューティカルズは、非オピオイド鎮痛剤候補について良好な治験結果を発表したことや、鎌状赤血球症などの遺伝子編集治療が承認されたことなどが好感され株価が上昇しました。ギリアド・サイエンシズは、競合薬の治験結果が芳しくなかったことなどがプラス寄与となり、株価が上昇しました。組入上位以外の銘柄では、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)治療薬候補の良好な治験結果を発表した企業や、大手医薬品企業に買収された企業の株価が大きく上昇しました。

2023年10-12月期で組入上位銘柄のうち、パフォーマンスにマイナス寄与度の大きかった主な銘柄は、サノフィ(フランス)、モデルナ(米国)などでした。サノフィは、2024年に減益となる見通しを発表したことで株価が大きく下落しました。モデルナは、新型コロナウイルス・ワクチンの売上予想を再度、下方修正する一方で費用が膨らんでいることが嫌気され株価が軟調な動きとなりました。組入上位以外の銘柄では、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の遺伝子治療候補の治験結果が目標達成に至らなかった企業や、鎌状赤血球症の遺伝子編集治療が米国で承認を受けたものの、承認の条件としてラベルの安全性情報に「枠付き警告」を記載することが含まれていた企業などの株価が下落しました。

 

■  2023年10-12月の投資行動

非オピオイド鎮痛剤候補や遺伝子編集治療への期待などからバーテックス・ファーマシューティカルズの組入比率を引き上げました。また2023年年初来株価が下落基調だったインサイト(米国)について、抗CSF-1受容体(CSF-1R)抗体の治験結果の詳細が発表されたこともあり、組入比率を引き上げました。

一方、HIV治療薬が十分なキャッシュフローを生み出しているものの、パイプラインに対する疑問が続いているギリアド・サイエンシズの組入比率を引き下げた他、アムジェン(米国)に買収されたホライゾン・セラピューティクス(米国)、ファイザー(米国)に買収されたシージェン(米国)をそれぞれ全売却しました。

 

■  今後のポイント~金利の動向には警戒が必要だが利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目

バイオ医薬品企業は金利水準に敏感な一面があることから、米国や欧州などの政策金利の動向には注意が必要と考えます。

一方で、バイオ医薬品企業は、長期的に世界の人口増加と高齢化が同時に進展することが予想される中で、画期的な治療薬を提供し続けるものと予想され、相対的に高い利益成長が期待されます。また魅力的な新薬候補や高い技術力を求め、大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A(合併・買収)の動きは、2023年には複数の大型案件がみられるなど、足元、堅調に推移しています。このようなM&Aの動きは今後も継続することが期待され、バイオ医薬品株式にとってプラスに寄与するものとみています。



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