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- バイオ|2025年はバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aが回復傾向
●2025年9月もバイオ医薬品企業をターゲットとした比較的規模の大きなM&A(合併・買収)が成立
●大手医薬品企業は有力な治療薬やパイプライン(新薬候補)獲得の選択肢のひとつとして、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aを実施
※このレポートは、あくまで当ファンドの主な投資対象であるバイオ医薬品株式市場の投資環境について説明したもので、必ずしもファンドの状況について説明したものではありません。
■ 2025年9月もバイオ医薬品企業をターゲットとした比較的規模の大きなM&A(合併・買収)が成立
2025年9月も、ノバルティス(スイス)によるトルマリン・バイオ(米国)、ロシュ・ホールディング(スイス)による89バイオ(米国)など、大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業の買収が続いています。
まず、9月9日に発表されたノバルティスによるトルマリン・バイオの買収は、1株あたり48米ドル、完全希薄化ベースで約14億米ドル規模でした。なお買収金額の1株あたり48米ドルは、前日(9月8日)の株価30.18米ドルを59%上回る水準となっています。動脈硬化性心血管疾患のパイプライン(新薬候補)を有するトルマリン・バイオの買収により、ノバルティスは循環器領域の強化を図ります。
また、9月18日に発表されたロシュ・ホールディングによる89バイオの買収は、1株あたり14.50米ドル、総額24億米ドル規模ですが、開発状況などに応じて追加で支払いを受ける権利(コンティンジェント・バリュー・ライト(CVR))が設定されており、権利に応じて支払いが全て行われた場合の今回の買収総額は、最大35億米ドルとなります。なお買収金額の1株あたり14.50米ドルは、前日(9月17日)の株価8.08米ドルを79%上回る水準となっています。肝疾患・心血管代謝疾患に対する革新的な治療法の開発に取り組む89バイオの買収により、ロシュ・ホールディングは肥満症や関連疾患の分野を強化します。
■ 大手医薬品企業にとって、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは、有力な治療薬やパイプライン獲得のための手段のひとつ
主力の治療薬の特許切れなどに直面する大手医薬品企業や大手バイオ医薬品企業にとって、バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A(合併・買収)は、有力な治療薬やパイプライン、技術・知見が獲得でき、成長の継続や主力医薬品の特許切れの問題を解決する有効な手段のひとつとなっています。
一方で、買収の際には、市場価値に買収プレミアムが上乗せされた価格が提示されることが多く、その場合、買収されるバイオ医薬品企業の株価は買収実現の可能性が評価されて、提示された価格に向けて上昇する場合がほとんどです。またM&Aが活況となれば、今後、M&Aのターゲットとなる可能性が高いとみなされたバイオ医薬品企業にも投資家の注目が集まり、バイオ医薬品株式市場全体のパフォーマンスを押し上げる要因にもなります。
■ 2025年のバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは、9月時点で、金額ベースで2024年を上回る
大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aは、2024年は米国大統領選挙を控えていたこともあり、ここ数年の中では低調な水準となりました。2025年についても、トランプ政権のヘルスケア関連の政策などが不透明要因となっていますが、M&Aは回復傾向にあり、買収金額の合計は9月23日時点で500億米ドル超となり、2024年の1年間の額を上回っています(図表3参照)。
2025年の年初来ではジョンソン・エンド・ジョンソン(米国)によるイントラセルラー・セラピーズ(米国)の買収(2025年1月13日、約146億米ドル規模)、メルク(ドイツ)によるスプリングワークス・セラピューティクス(米国)の買収(2025年4月28日、約39億米ドル規模)、サノフィ(フランス)によるブループリント・メディシンズ(米国)の買収(2025年6月2日、約91億米ドル規模)など複数の大型案件が成立しており、買収金額の増加に寄与しています。
前述の通り、特許切れ問題に直面する大手医薬品企業にとって、M&Aは事業を拡大する上で重要な選択肢のひとつとなっており、魅力的な新薬候補や高い技術力を有するバイオ医薬品企業は、引き続きM&Aのターゲットとして注目を集めるものと考えます。
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