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- バイオ|2025年7-9月のピクテ・バイオ医薬品ファンドの振り返りと今後のポイント
●2025年7-9月にピクテ・バイオ医薬品ファンドは、3コースとも10%超上昇し、10月に入っても堅調に推移
●利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目
2025年7-9月にピクテ・バイオ医薬品ファンドは、3コースとも10%を超える上昇、2025年10月に入っても堅調な推移
2025年7-9月にピクテ・バイオ医薬品ファンドの3コースは、「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)円コース」が+10.8%、「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなし」が+14.8%、「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)為替ヘッジなし」が+15.0%と、それぞれ10%を超える上昇となりました。
また、2025年10月以降も、3ファンドとも堅調な推移となっています。
2025年7-9月のバイオ医薬品株式市場(ナスダック・バイオテクノロジー指数)は、米国の利下げ観測が高まり、株式市場が全体的に上昇する中、米国株式(S&P500種株価指数)を上回る上昇となりました。
パイプライン(新薬候補)の良好な治験結果の発表や、新薬の承認、バイオ医薬品企業をターゲットとした大型のM&A(合併・買収)の成立などが好感されたことに加え、これまで出遅れ感のあった中小型のバイオ医薬品株式にも資金が流入したことが寄与しました。
2025年10月以降も、医薬品大手ファイザー(米国)が、トランプ政権と薬価引き下げで合意したことで、医薬品業界全体が最悪の事態を回避できるとの安心感が広がったことなどから、バイオ医薬品株式市場は米国株式を上回って推移しています(2025年10月20日時点)。
組入上位銘柄のうち、 2025年7-9月に株価が大きく上昇した主な銘柄は、アイオニス・ファーマシューティカルズ(米国)、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(米国)、インサイト(米国)などでした。
アイオニス・ファーマシューティカルズは、家族性カイロミクロン血症症候群(FCS)治療薬トリンゴルザの重度高トリグリセリド血症(sHTG)への適応拡大のフェーズⅢ治験において、良好な結果が得られたことを発表し、株価が大きく上昇しました。アルナイラム・ファーマシューティカルズは、2025年4-6月決算がアミロイド神経炎やアミロイド心筋症の治療薬アムヴトラの販売が好調で市場予想を上回り、2025年通期の見通しも引き上げられたことなどが好感されたことが株価の上昇要因となりました。またインサイト についても、良好な決算発表などを受けて株価が上昇しました。組入上位銘柄以外では、非嚢胞性線維症気管支拡張症治療薬が米食品医薬品局(FDA)に承認された米国のバイオ医薬品企業の株価が堅調な推移となりました。
一方、組入上位銘柄のうち下落した銘柄は、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、サノフィ(フランス)などでした。
バーテックス・ファーマシューティカルズは、急性痛治療薬候補(パイプライン)の治験が目標に達しなかったことなどが影響し、株価が下落しました。サノフィは、アトピー性皮膚炎治療薬候補アムリテリマブの治験が期待を下回ったことなどが株価の下落につながりました。組入上位銘柄以外では、骨形成不全症治療薬候補の治験の長期化が嫌気された米国のバイオ医薬品企業の株価が軟調な推移となりました。
2025年7-9月の投資行動
当ファンドの2025年9月末時点の組入上位10銘柄は、2025年6月末と顔ぶれに変化はありませんでした。なお、2025年8月末時点では、イルミナ(米国)が入り、アイオニス・ファーマシューティカルズが外れていました。
また組入上位の銘柄では、2025年7-9月にアムジェン(米国)、バーテックス・ファーマシューティカルズなどの組入比率を引き上げた一方、アイオニス・ファーマシューティカルズ、アルナイラム・ファーマシューティカルズの組入比率を引き下げました。
この投資行動により、組入上位10銘柄がポートフォリオに占める割合は、小幅に低下しています。
今後のポイント~利益成長期待は継続、M&Aの動きにも引き続き注目
バイオ医薬品企業は、長期的に世界の人口増加と高齢化が同時に進展することが予想される中で、画期的な治療薬を提供し続けると予想されており、相対的に高い利益成長が期待されます。また特許切れ問題に直面している大手医薬品企業は、治療薬のラインナップやパイプラインを充実させることが求められています。そのため魅力的な新薬候補や高い技術力の獲得を目的とした大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの動きは、今後も継続するものと考えます。M&Aの案件が堅調に成立した場合には、バイオ医薬品株式にとってプラスに寄与するものとみています。
引き続き、当ファンドでは、事業の収益性や安定性、バリュエーション(投資価値評価)の水準、株価の下落耐性などを考慮して銘柄選定を行い、リスクを抑えたポートフォリオを構築していく方針です。
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ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース