Article Title
バイオ|景気の先行き懸念が高まる中、バイオ医薬品株式が注目される可能性
2023/05/29

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

●相対的に高いディフェンシブ性と成長性を有するバイオ医薬品企業
●景気の先行き懸念が高まる中、ディフェンシブ性が注目される可能性
●過去平均に比べ低水準にあるバリュエーション



Article Body Text

相対的に高いディフェンシブ性と成長性を有するバイオ医薬品企業

世界の主要中央銀行が高進するインフレを抑制するため積極的な利上げを実施してきたことや、米銀の相次ぐ破綻などを受けて、世界経済は、特に先進国を中心に、先行き不透明な状況が続いています。

景気の先行き不透明感が高まっている現在のような市場環境において、医薬品という生活に欠かせない製品を提供しているバイオ医薬品企業は、業績が景気変動の影響を受けにくい特性(ディフェンシブ性)を有していることから、注目を集める可能性があると考えます。

過去20年を振りかえってみても、バイオ医薬品企業は、リーマンショックや新型コロナショックといった経済危機時においても、売り上げを伸ばしていることがわかります(図表1参照)。またバイオ医薬品株式の1株当たり売上高が過去20年で16.5倍となっていることが示すとおり、バイオ医薬品企業は相対的に高い成長性を有していることもわかります。

 

2023年年初来でバイオ医薬品株式のパフォーマンスは米国株式に対して劣後、景気の先行き懸念が高まる中、ディフェンシブ性が注目される可能性

バイオ医薬品株式の代表的な指数であるナスダック・バイオテクノロジー指数は、2022年5月以降、米国株式(S&P500種株価指数)に対して相対パフォーマンスが改善傾向にありました(図表2参照)。

 

しかし2023年に入ると、株式市場では、情報技術やコミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスなどの業種が大きく上昇した一方、ヘルスケアや公益事業、生活必需品などディフェンシブ性が相対的に高い業種は市場平均を下回るパフォーマンスとなり、バイオ医薬品株式についても米国株式を下回るパフォーマンスとなりました。

ただし前にも述べたとおり、景気の先行き不透明感が高まっている足元の市場環境においては、ディフェンシブ性の高いバイオ医薬品株式は注目を集め、米国株式に対する相対パフォーマンスが改善する可能性があると考えます。

 

過去平均に比べ低水準にあるバリュエーション、PBR(株価純資産倍率)は過去20年平均を下回る水準

またバリュエーション(投資価値評価)の水準もバイオ医薬品株式が注目される要因となるかもしれません。

バイオ医薬品企業は、有望なパイプライン(新薬候補)を保有しているものの、製品化されておらず、利益を上げていない企業が多く存在しており、バイオ医薬品株式のバリュエーションはPER(株価収益率)では測りにくい面があります。そのためPBR(株価純資産倍率)を使ってバリュエーションをみると、バイオ医薬品株式の足元のPBRの水準は、過去20年平均を下回り、過去10年で最も低い水準の近辺にあることがわかります(図表3参照)。一方、米国株式のPBRは、最も高かった2021年末頃よりは低下しているものの、依然として過去20年平均を大きく上回る水準にあります。

現在のPBRの水準でみると、米国株式に比べバイオ医薬品株式は相対的に割安な水準にあるといえます。

 



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)為替ヘッジなしコース

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)円コース



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/03/22
タイトル バイオ|主要バイオ医薬品企業の2023年10-12月期決算と注目ポイント タグ
日付
2024/02/06
タイトル バイオ|2023年10-12月のピクテ・バイオ医薬品マザーファ ンドの振り返りと今後のポイント タグ
日付
2023/12/27
タイトル バイオ|主要なバイオ医薬品企業の状況 タグ
日付
2023/12/22
タイトル バイオ|2023年のバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの総額は1,200億米ドルに迫る タグ
日付
2023/11/28
タイトル バイオ|バイオ医薬品企業の注目の治療薬候補(パイプライン)の2023年の開発と承認の動向 タグ
日付
2023/10/27
タイトル バイオ|2023年7-9月のピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの振り返りと今後のポイント タグ
日付
2023/10/12
タイトル バイオ|AIが加速する医薬品開発と主なバイオ医薬品企業のAI活用 タグ
日付
2023/09/22
タイトル バイオ|AIの活用が加速させる新薬開発~迅速なタンパク質の構造解明がもたらす効果 タグ
日付
2023/08/23
タイトル バイオ|バイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの総額は2021年、2022年を超える タグ
日付
2023/08/02
タイトル バイオ|2023年4-6月のピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの振り返りと今後のポイント タグ
日付
2023/07/05
タイトル 最新科学がもたらすガン治療の進歩 タグ
日付
2023/05/01
タイトル バイオ|2023年1-3月のピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの振り返りと今後のポイント タグ
日付
2023/04/19
タイトル バイオ|米バイオ医薬品企業プロメテウス・バイオサイエンシズを米医薬品大手メルクが108億米ドルで買収 タグ
日付
2023/03/16
タイトル バイオ|米バイオ医薬品企業シージェンを米医薬品大手ファイザーが430億米ドルで買収 タグ
日付
2023/03/02
タイトル バイオ|肥満の解消に取り組む医薬品企業 タグ
日付
2023/02/03
タイトル バイオ|2022年10-12月に相対的に好調なパフォーマンスとなったピクテ・バイオ医薬品マザーファンド タグ
日付
2023/01/18
タイトル バイオ|パフォーマンスの改善が続くバイオ医薬品株式の注目ポイント タグ
日付
2022/09/30
タイトル バイオ|バイオジェンがアルツハイマー病治療薬レカネマブ の良好な治験結果を発表、株価は大きく上昇 タグ
もっと見る