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- バイオ|米バイオ医薬品企業プロメテウス・バイオサイエンシズを米医薬品大手メルクが108億米ドルで買収
●2023年4月16日に米医薬品大手メルクが、米バイオ医薬品企業プロメテウス・バイオサイエンシズを総額約108億米ドルで買収することを発表
●潰瘍性大腸炎のモノクローナル抗体治療薬を開発中のプロメテウス・バイオサイエンシズを買収することで、メルクはパイプライン(新薬候補)の多様化を進める
●引き続き大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&A(合併・買収)の動きに注目
米医薬品大手メルクが、パイプラインの多様化のため、米バイオ医薬品企業プロメテウス・バイオサイエンシズを総額約108億米ドルで買収することを発表
2023年4月16日に米大手医薬品企業メルクが、米バイオ医薬品企業プロメテウス・バイオサイエンシズを1株当たり200米ドル(14日終値を約75%上回る水準)、総額約108億米ドル(約1.4兆円注1)で買収することを発表しました。注1:1米ドル=133円で円換算、100億円台を四捨五入
今回の買収は3月のファイザーによるシージェンの買収(総額約430億米ドル)に続く、大型のM&A案件となりました。
プロメテウス・バイオサイエンシズは、免疫疾患の治療に焦点を当てたバイオテクノロジー企業で、現在、炎症性腸疾患の一種である潰瘍性大腸炎のモノクローナル抗体治療薬を開発中で、2022年12月に良好な治験結果を発表し、注目が高まっていました。
一方、メルクは、2028年にも主力のがん治療薬キイトルーダ(2022年の売上高:200億米ドル超)の独占権を特許切れにより喪失する可能性があり、パイプラインの多様化を進めるため、積極的にM&Aの案件を探していました。
なお、当ファンドでは2023年3月末時点でプロメテウス・バイオサイエンシズを0.26%保有しています注2。注2:当ファンドの主要投資対象であるピクテ・バイオ医薬品マザーファンドの状況
引き続き大手医薬品企業によるバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aの動きに注目
2023年は、株式市場がハイテク銘柄や景気敏感銘柄を中心に上昇する中、バイオ医薬品株式は市場全体を下回るパフォーマンスとなっています。また中小企業の資金調達に影響を与えているシリコンバレー銀行の破綻などを受けて一般投資家のリスクオフ志向が高まったこともバイオ医薬品株式にとってマイナスの影響となりました。
一方で、2023年は多くの注目の新薬の治験結果や承認結果の発表を控えており、良好な結果の発表が多くなればバイオ医薬品株式にとってプラスに働くものと考えます。
さらにM&Aについては、今回、プロメテウス・バイオサイエンシズを買収したメルクのように、主力医薬品の特許切れ問題の解決や成長の継続のため、有力な技術や医薬品、パイプラインを持つバイオ医薬品企業をターゲットとしたM&Aを模索している大手医薬品企業が多く存在しています。今後、M&Aの動きが加速した場合には、バイオ医薬品株式への注目が高まるものとみています。
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