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- 主要プレミアム・ブランド企業の直近決算動向(主に2024年1-3月期)
足元の決算でも、プレミアム・ブランド商品・サービスに対する底堅い需要動向が発表されています。
プレミアム・ブランド需要は引き続き底堅い
2024年4月半ば以降、主に2024年1-3月期の決算の発表が続いています。これまでに発表されているプレミアム・ブランド企業の直近四半期決算からは、プレミアム・ブランド商品やサービスに対して引き続き底堅い需要があることが確認されています。
ただし、分野ごと、さらには銘柄ごとの強弱感はより鮮明になっていることなどから、今後の動向は注視しつつ、銘柄をしっかりと選別していくことが重要となっていると考えます。
高級ブランド|ハイエンド商品は引き続き堅調だが、銘柄間での格差が拡大
高級ブランド企業の中では、よりハイエンドの商品を提供し、富裕層の顧客が相対的に多いとみられるエルメス・インターナショナル(フランス)が引き続き売上好調であることを発表しました。
また、世界最大の高級ブランド企業であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(フランス)のほか、「カルティエ」や「ヴァンクリーフ&アーペル」などを傘下に有するフィナンシエール・リシュモン(スイス)、高級スポーツカーのフェラーリ(イタリア)なども、コロナ・ショック後から数年続いた急回復局面に比べると、増収率は低下していますが、マクロ経済環境の不透明感が高まる中でも、顧客からの根強い支持を受けて、底堅い決算内容となりました。
一方、ケリング(フランス)は、主力の「グッチ」が引き続き不振で、前年同期比で2ケタ減収となりました。「グッチ」については、昨年新たに「グッチ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノの新コレクションが本格的に店頭に並ぶのは2024年第4四半期で、現在はいわば端境期という固有の問題があります。さらに、景気の先行き不透明感がある中で、消費者が高級ブランド商品の買い控えや選別の動きを強めていることも、「グッチ」にはマイナスの影響が大きくなっていると考えられます。「グッチ」はハイエンドの「エルメス」などに比べると、消費者からの「熱望」の度合いが低く、また、顧客層の裾野が広いためです。
高級ブランド企業の中でも、銘柄間の格差が拡大していることには注意が必要です。
トラベルおよびレジャー関連|引き続きトラベル・レジャー需要は堅調
トラベルおよびレジャー関連企業からは、一部地域で減速や回復の遅れなどがみられるものの、総じてみれば引き続きトラベル・レジャー需要は堅調であることが示されました。
主要なトラベルおよびレジャー関連企業は、今後の見通しについても、前回発表(発表時期は2024年1月~2月)の予想を据え置く企業が多く、底堅い需要が続くとの見通しには変更がない模様です。
また、2024年年初来の株価動向(現地通貨ベース、配当込み)をみると、特にヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(米国)は、AIブームにけん引されて好調な先進国株式と比較しても、遜色のないパフォーマンスとなっています(2024年5月23日時点)。
スポーツ関連|出遅れていた銘柄に回復の兆し
スポーツ関連のプレミアム・ブランド企業のうち、アディダス(ドイツ)とプーマ(ドイツ)は、業績改善の兆しを示す2024年1-3月期決算を発表しました。アディダスの展開する「サンバ」を筆頭としたテラスシューズ(欧州らしいクラシックな薄底スニーカー)は、競合のナイキ(米国)が展開するバスケットボールシューズのような厚底スニーカーから人気を奪っているとみられています。特に、Z世代にテラスシューズは人気があります。こうしたことは、消費者は新しいトレンドや革新的な商品を熱望している、ということの1つの事例であると考えられます。
※Z世代とは?:1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、デジタルネイティブ、SNSネイティブとも呼ばれています。
化粧品関連|引き続き市場環境は厳しいものの、銘柄間格差も
化粧品関連のプレミアム・ブランド企業は、引き続き中国本土市場の回復の遅れやトラベル・リテール関連の低迷といった厳しい環境に直面しています。ただし、これらも緩やかながら回復基調にある模様です。こうした市場環境下、ロレアル(フランス)が発表した2024年1-3月期売上高は、事前予想を上回り、同社のブランド力やオペレーション力が優れていることを改めて示す形となりました。このため、株価も2024年1-3月期売上高の発表後、急反発しました。
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