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プレミアム・ブランド株式を取り巻く「今」:向かい風の中明るい兆しも
2020/11/04

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概要

当ファンドのマザーファンドであるピクテ・プレミアム・ブランド・マザーファンドは、コロナ・ショックを乗り越えて回復基調にあります。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて欧州などで再びロックダウン(都市封鎖)が導入されるなど、懸念材料も残りますが、プレミアム・ブランド企業の業績動向をみると、明るい兆しも一部で見られており、今後の株価動向をみる上でも、注目に値すると考えています。



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回復基調にあるプレミアム・ブランド企業の株価

当ファンドのマザーファンドであるピクテ・プレミアム・ブランド・マザーファンドの2020年年初来の基準価額の動きをみると、3月後半にかけての「コロナ・ショック」を受けて世界の金融市場が大きく動揺する中で、下落しました。しかし、その後の株式市場の反発局面においては、当ファンドの投資対象であるプレミアム・ブランド企業の株価も回復に向かい、当ファンドのマザーファンドの基準価額も反転しました。

足元では欧州などを中心に新型コロナウイルスの感染再拡大で再びロックダウンが導入されるなど、株価の重石となる懸念材料もあり、世界の株式市場は調整する局面もみられますが、当ファンドのマザーファンドの基準価額は、一時は、年初の水準を上回るなど、基準価額は回復基調がつづいています(2020年10月29日時点)。

 

「向かい風」の中、消費者の行動・嗜好の変化がプラスとなるプレミアム・ブランド企業も

新型コロナウイルスの感染拡大は世界的にみて依然として歯止めがかからず、フランスをはじめ欧州諸国では再びロックダウンの実施・検討がなされ、生産活動・消費動向へのマイナスの影響が懸念されます。また、特に、高級ブランド商品や化粧品、宿泊関連などの需要に大きな影響を与える、国際旅客需要もほぼ停止したままの状態です。

経済の先行き不透明感や国際的な人の移動制限などは、特に消費関連の銘柄が中心で消費者心理の影響を受けやすいプレミアム・ブランド企業の業績や株価にマイナスの影響となり、足元の市場環境はプレミアム・ブランド企業にとって「向かい風」の状況といえます。

2020年4-6月期のプレミアム・ブランド企業の業績は予想通り、総じて低調な内容となりました。ただし、こうした中でも明るい兆しが見られており、注目しています。

一部では、海外旅行客が不在となる中、国内の消費者がプレミアム・ブランド需要を支える傾向が色濃くみられました。また、プレミアム・ブランドならではの顧客からの変わらぬ熱い支持が際立った企業や、新しい時代の流れを捉えた革新的企業の躍進などもありました。


① 「健康志向」はますます高まる

例えば、米国ではロックダウン下、健康でありたいという人々の願いの高まりなどを背景に、スポーツ関連アパレル・シューズなどの需要は衰えませんでした。

 

② プレミアム・ブランドのけん引役、中国需要の復活

また、中国では、いち早く経済活動が再開したこともあり、特にラグジュアリー商品の需要は力強く回復に向かっています。

さらに、中国についてはレジャー需要も回復が見られます。例えば、マリオット・インターナショナル(米国、消費者サービス)やヒルトン・インターナショナル(米国、消費者サービス)などが運営する中国にある高級ホテルの客室稼働率は6~7割に回復しています。国外からの旅客需要が見込めない中、中国の人々が国内旅行で利用するケースが大部分を占めています。


こうした動きは、プレミアム・ブランド企業を取り巻く環境として明るい兆しが見えてきたと考えられる材料でしょう。

 


③ 「伝統力」と「新潮流」

また、エルメス・インターナショナル(フランス、耐久消費財・アパレル)やフェラーリ(イタリア、自動車・自動車部品)などについては、強力なブランド力・確かな品質などを長年提供してきているために、顧客からの信頼が厚く、熱烈な支持を受けるプレミアム・ブランド企業です。こうした企業が提供する人気の商品を手に入れるためには、数年待ちといったことも珍しくありません。こうしたブランドを熱烈に支持している顧客は、購入時期を遅らせることはあっても、購入予約をキャンセルする動きは少なかった模様です。これらは、プレミアム・ブランド企業がこれまで長い時間をかけて積み重ねてきた伝統や品質力、顧客との信頼関係といった伝統の部分が光った例といえるでしょう。

一方、電気自動車で先行するテスラ(米国、自動車・自動車部品)は、コロナ禍においても、納車台数の増加や業績の安定感が増していることなどを背景に、年初来の株価は大幅上昇となっています。こちらは前述の例とは対象的に、新しい時代の流れをとらえた革新的な企業の躍進といえます。

当ファンドの2020年9月末時点の上位10銘柄において、自動車関連のプレミアム・ブランド企業として「伝統」の代表、フェラーリと「新時代」の代表、テスラがありますが、2020年の年初来、いずれの企業の株価も、特に高額で景気動向の影響を受けやすいとみられる自動車セクターの中で、他とは違った動きを示しました。

「羨望の的」となるような強力なブランド力に注目

プレミアム・ブランドとは、流行を創造するデザインや最高品質などに基づくブランド力により、消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品やサービスを指します。この基本的な考え方は変わりません。

人々の価値観は、時代とともに変化しています。かつてはいわゆる高級ブランド品が中心でしたが、今は旅行やスポーツ関連といった「経験するラグジュアリー」や「質の高いライフスタイル」に価値を見出す富裕層が増加しています。こうした人々の価値観の変化は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けてさらに加速する可能性もあります。

たとえ人々の価値観が変化しても、プレミアム・ブランド商品やサービスに対する需要の拡大は長期的で持続的なトレンド(メガトレンド)と考えられ、構造的な成長期待には変わりがないと考えています。さらに、プレミアム・ブランド企業は、差別化された製品やサービス、ワンランク上の経験、質の高いライフスタイルを提供しています。こうした点は中長期的には相対的に高い成長をもたらす原動力になるものと考えます。また健全な財務基盤を有し、高いキャッシュ・フロー創出力を有しています。こうした強みによって、今回の難局を乗り越えて、来るべき回復局面では力強さを発揮し、2021年には大きく回復を示すものと期待しています。

ファンドの運用に際しては引き続き、消費者の「羨望の的」となるような強力で魅力的なブランド力を確立している企業の中から銘柄を厳選して投資を行っていく方針です。特に、最高品質の製品、類い希なるサービスを提供し、今日の消費市場で重要な鍵の一つであるデジタル戦略に十分取り組んでいる企業に注目しています。同時に、持続的な成長が可能か、また、高い収益性が実現できるかなどについても注目しています。


個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。


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