セキュリティ|年初来の基準価額動向と今後の注目点(2026年4月更新)
●2026年年初来(4月9日まで)のセキュリティ関連株式の株価動向は、AIによる業務代替懸念を受けたサイバーセキュリティ銘柄の大幅下落や、イラン情勢の緊迫化・長期化懸念などが重荷
●引き続き、魅力的な長期トレンドに注目し、高成長が期待できる分野と、比較的安定的な収益基盤を有するサービス分野にバランス良く投資していく方針
2026年年初来の当ファンドの基準価額動向
2026年年初来(4月9日まで)のピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)の基準価額は-3.6%、ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)の基準価額は-1.5%となりました。
2026年年初来の当ファンドのマザーファンドの基準価額動向
2026年年初来(4月9日まで)のピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)のマザーファンドの基準価額(円ベース)は、-1.0%となりました。米ドルに対して円安が進行したことから為替要因がプラス寄与となった一方、AI(人工知能)による業務代替懸念などを背景にサイバーセキュリティ企業の株価が大きく下落したほか、3月以降のイラン情勢の緊迫化・長期化懸念を受けた世界的な株安の流れを受けて、株式要因が大きくマイナス寄与となりました。セキュリティ関連企業分類(3つの投資セグメント)別にみると、マイナス寄与は「ITセキュリティ製品」が最も大きくなりましたが、「セキュリティ関連機器」や「セキュリティ関連サービス」もマイナス寄与となりました。
今後の運用方針|魅力的な長期トレンドに注目し、高成長が期待できる分野と、比較的安定的な収益基盤を有するサービス分野にバランス良く投資
運用に際しては引き続き、幅広い分野における「セキュリティ」に関する長期的なトレンドを考慮し、テーマの分散も意識しつつ、魅力的なトレンドにより一層注目していく方針です。
足元では、世界各地でデジタルネットワークの保護の重要性が高まっており、これに関連したテーマが有力であると考えます。具体的には、AI半導体やAI半導体製造を支えるプロセス・コントロール関連、データセンター向け空調・熱管理ソリューション、サイバーセキュリティなどの分野に注目しています。
サイバーセキュリティ分野については、AIエージェントによる業務代替懸念などを受けて、サイバーセキュリティ企業の株価は2026年年初から、低調な動きとなっていましたが、ピクテでは、こうした懸念は行き過ぎであると考えています。2026年4月7日のアンソロピック社による新型AIモデルを巡る発表は、その考えを裏付け、確信度を高めるものとなりました。
※2026年4月7日のアンソロピック社の発表については、2026年4月10日発行 ピクテ・ファンド・ウォッチ 「セキュリティ|「プロジェクト・グラスウィング」始動 ~AIはサイバーセキュリティ企業の脅威ではなく、共に発展する関係~」を併せてご参照ください。
AIエージェントや非人間アイデンティティ(ボット、AIエージェント、APIキー、サービスアカウントなど人間以外のシステムや機能に割り当てられるデジタル識別子)の増加、AI生成コード、クラウドの利用拡大などは、新たなサイバー脅威を生み出し、サイバー攻撃の頻度も高まると懸念されます。AIの悪用などによりサイバー攻撃がより高度化すれば、それを防御するために最新AI対応のプラットフォームやサービスに対する需要が高まると考えられます。こうしたことがサイバーセキュリティ企業の成長機会拡大につながるとみられます。
また、AIの普及を受けて高成長が期待される分野だけでなく、引き続き、顧客との継続的な契約や関係を通じて、景気サイクルにかかわらず比較的安定的な収益基盤を有していると考えられる専門的なセキュリティ関連サービスを提供する企業にもバランス良く投資を行っていく方針です。
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