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- 新興国の労働人口増加国株式に注目する理由
●過去3年間の実績では当ファンドの投資対象ファンドは世界株式や新興国株式をアウトパフォーム
●今後の新興国の株式市場については、1)予想される米国の利下げと米ドル安、2)米ドルに対して割安な新興国通貨、3)割安な株式のバリュエーション、4)先進国を上回る経済成長期待、などが株価にプラス寄与するとみる
■ 過去3年間の実績では当ファンドの投資対象ファンドは世界株式や新興国株式をアウトパフォーム
新興国の労働人口増加国の株式に投資する当ファンドの投資対象ファンドの過去3年間の実績では、投資対象株式の相対的に高い利益成長率などを背景に世界株式や新興国株式をアウトパフォームしてきました。足元では、世界の株式市場は、弱い米経済指標の発表を受けて景気減速懸念が高まり、8月に入り急落、その後、米国の景気後退懸念が一旦落ち着いたことやインフレ指標の鈍化を受けて米国やユーロ圏で利下げが示唆されたことなどを背景に、反発しています。為替は日銀の追加利上げを受けて、円高が進行しました。こうしたなか、当ファンドの基準価額も値動きが大きくなっています。
今後の新興国の株式市場については、以下のポイントが株価にプラスに寄与するとみています。
1)予想される米国の利下げ、米ドル安
2)割安な新興国通貨
3)割安な株式のバリュエーション
4)先進国を上回る企業利益の成長期待
■ 注目ポイント1:予想される米国の利下げ、米ドル安
今後、新興国株式に追い風となる可能性があると考えられるのが、米国金利の低下と米ドル安です。 過去の実績では、米国金利が低下時に、米ドル安が進行する傾向がみられました。そして、米ドル安が進行すると、新興国株式はより上昇する傾向がありました。
米国のインフレが鈍化傾向となる中、米国の政策金利引き下げが見込まれています。これに伴い米国の市場金利が低下基調となることが予想され、米ドル安要因となることから、新興国株式にとって支援材料となると期待されます。
米国金利の低下が新興国株式にプラスとなる理由は以下の点があげられます。
1)米国と新興国の金利差の拡大により、新興国の通貨や債券の投資魅力を高めること
2)新興国の米ドル建て対外債務の調達、利払い負担を軽減し、新興国の信用力を高めること
3)新興国企業の米ドル資金の調達コスト軽減につながること
4)米ドル安要因となるため、米ドル建ての主要商品価格の上昇要因となり、新興国の労働人口増加国に多い資源国の経済にプラスになること
■ 注目ポイント2:割安な新興国通貨
ピクテが算出している新興国通貨の均衡点からの乖離でみると米ドルは割高、新興国通貨はおよそ40年来の割安水準です。
■ 注目ポイント3:割安な株式のバリュエーション(投資価値評価)
新興国の労働人口増加国株式の多くで、株価収益率(PER)が、現在、過去10年の平均や世界株式や米国株式などと比較して、低い水準となっています。
■ 注目ポイント4:先進国を上回る企業利益の成長期待
過去の実績では、新興国株式と先進国株式の1株当たり利益(EPS)成長率差と株価の相対パフォーマンスは概ね連動する傾向がみられました。今後、新興国の方が、EPS成長率が高くなり、先進国とのEPS成長率の格差が拡大すると予想されていることから、新興国株式の相対パフォーマンスが優位になる可能性があるとみられます。
■ 新興国の労働人口増加国の中長期見通しに変更なし
中長期的には、新興国の労働人口増加国の経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大などの構造変化に後押しされ、先進国を凌ぎ、新興国の平均を上回る成長力を有すると考えており、それに伴う株価上昇が期待できるとの見方に変更ありません。
当面は、地政学リスクの高まり、主要国の経済や金融政策の動向、主要企業の業績動向などに左右され、金融市場のボラティリティ(価格変動)が高まり、新興国株式市場も値動きが大きくなる可能性には留意する必要がありますが、株価の調整は中長期的な投資機会になると考えます。
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