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- 米国の利上げサイクル終了後の金価格
・金価格は2000年以降は米国の利上げサイクル終了後の期間において上昇
・足元の米国の利上げサイクルは最終的な局面にあると考えられる
金価格は2000年以降は米国の利上げサイクル終了後の期間において上昇
2000年以降、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを終了した時点は3回ありましたが、この3回の利上げ終了時点を起点に利下げ終了時点までの期間(図表1の期間①~③、灰色の網掛けの期間)をみると、金価格は上昇し、世界株式と比較しても優位なリターンとなる傾向にありました。
金価格の上昇の背景には、米国で利上げ局面が終わりを迎え、米国金利(債券利回り)と米ドルの一段の上昇期待が落ち着いたことにより、金利を生まず、米ドルの代替資産とみなされる傾向がある金の相対的な魅力が高まったことなどが考えられます。また、同期間中には世界株式が調整する場面が見られました。金融危機のような金融市場に混乱が生じる局面などでは、資金の逃避先としての需要が高まり、金に資金が流入する傾向があることが、金価格の上昇要因になったと考えられます。
足元の米国の利上げサイクルは最終的な局面にあると考えられる
米連邦準備制度理事会(FRB)は2023年10月31日から11月1日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利の据え置きを決定しました。今後の金融政策については、雇用やインフレの動向に加え、長期金利の上昇など金融環境の変化などにも配慮しつつ、これまでの利上げによるインフレや景気などへの波及効果を時間をかけて見極めながら、慎重な判断を行う姿勢を維持しました。
一方で、10月の雇用統計など足元の米国の経済指標からは、労働市場の減速感がみられるなど、インフレ圧力が徐々に和らぐ可能性があることが示されおり、利上げを継続する必要性が徐々に低下しつつあると考えられます。また、市場参加者による米政策金利の予想を示すFF(フェデラル・ファンド)金利先物の価格を分析すると、2024年1月のFOMC時点での政策金利の予想が最高水準となっています(図表2参照)。
今後の経済指標の内容等により、このような見通しは変化する可能性が十分にありますが、足元の米国の利上げサイクルは最終的な局面にあると考えられます。米国で利上げ局面が終了し、その後の利下げが見込まれるような環境においては、金利を生まず、米ドルの代替資産とみなされる傾向がある金の相対的な魅力が高まる可能性があると考えます。ただし、米国金利が低下した場合には円高要因となる可能性があり、円ベースの金価格にはやや不透明感があると言えます。
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