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ピクテ・ゴールド|改めて注目したい株式と金の組合せ効果
2023/02/27

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概要

●「金」の価格は株式や債券などの主要資産と異なる値動きをする傾向
●分散効果が期待できる米国株式と金の組合せ
●バックテストでは保有する株式に積立てで金を加えることでポートフォリオのリスクが低減



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米国株式と金を併せ持つ意味

「金」の価格は株式や債券などの主要資産と異なる値動きをする傾向があります。そのため、他の資産と組合せて持つことで、分散効果が期待できるほか、資産全体の運用効率を高めることにつながります。

一例として日本の投資家にも人気の高い米国株式と金を組合せて投資した場合の効果を見てみましょう。米国株式と金を同額(50%ずつ)保有した場合の過去20年間のパフォーマンスの実績が図表1と図表2で、図表1は米国株式(円換算)と金(為替ヘッジをしたもの、以下、円ヘッジ)、図表2は米国株式(円換算)と金(為替ヘッジをしていないもの、以下、円換算)を組合せたものです。

米国株式と金を組合せて保有することで、米国株式や金を単体で保有しているよりも、値動きを相対的に抑えつつ、ヘッジあり・なしどちらのケースも当該期間では年率9%超のリターンを上げることができました。

 

 

米国株式と金の組合せ比率を変化させた場合のリスク・リターン

米国株式と金の組合せ比率を10%ずつ変化させた場合のリスク・リターン(有効フロンティア)(図表3)をみると、米国株式に対し金の保有比率を上げていくと(米国株式50%、金50%あたりまで)、リスクが低下する一方、米国株式(円換算)と金(円換算)の組合せではリターンが上昇、米国株式(円換算)と金(円ヘッジ)の組合せではリターンが横ばいから小幅な下落にとどまっていることがわかります。

つまり、このことは米国株式に対し、金を10%、20%程度組入れることでも、分散投資効果があることを示しています。

過去20年間の金と米国株式の相関係数は、金(円ヘッジ)と米国株式(円換算)が-0.15(逆相関)、金(円換算)と米国株式(円換算)が0.16(低相関)でした。資産間の相関が逆相関の場合はそれぞれの資産が逆の動きを、相関が低い場合は価格の動きに関連性が小さいことを意味します。注:相関係数は月次リターンを用いて算出(算出期間:2003年1月末~2023年1月末)

そのため、米国株式と金は、分散効果が期待できる可能性のある組合せと言えます。

 

 

金50%+米国株式50%を積立てた場合

それでは、米国株式と金を積立てた場合を見てみましょう。

毎月10万円を米国株式に全額投資した場合と、米国株式に5万円(50%)、金(円ヘッジ/円換算)に 5万円(50%)投資した場合の20年間の積立シミュレーションが図表4-1です。米国株式と金の同額積立は、分散投資を行っていることもあり、20年間のパフォーマンスが良好であった米国株式への全額投資の場合の積立評価金額を下回っています。

一方、米国株式への全額投資は、価格変動が相対的に大きいこともあり、評価金額が積立金額を下回る期間がありましたが、米国株式と金の同額積立では、概ね評価金額が積立金額(灰色部分)を上回って推移していることがわかります(図表4-2)。

この背景としてはリーマン・ショック時(2008年)のような金融市場の混乱時に金を組合せていたことで、米国株式の単体投資よりも下落率が抑えられたことがあげられます。

 

 

米国株式に一括投資し、併せて金を積立てた場合

次に米国株式に一括投資し、併せて金の積立てを行った場合を見てみましょう。

米国株式に1,200万円一括投資し、同時に金(円ヘッジ/円換算)を毎月5万円、20年間積立てた場合の投資シミュレーションが図表5、図表6です。

図表3「金(円ヘッジ/円換算)と米国株式(円換算)の組合せによるリスク・リターンの変化」を振り返ると、過去20年間の実績では、金の比率が増えることで、米国株式だけを保有している場合に比べ、ポートフォリオのリスクが大きく低下していました。

以上のように、米国株式と金の組合せをご紹介してきました。ポートフォリオのリスクを低減させる一助として、今の時期だからこそ、金の組合せをご検討されてはいかがでしょうか。



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