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- iTrustインド株式|Fund Insight 2026年3月
当ファンドの運用チームによるマーケットの振り返りおよび今後の見通しをご紹介します。
マーケット・レビュー
2026年3月のインド株式市場は、大幅な調整局面となりました。インド株式市場は月を通じて下落基調が続き、四半期ベースでも約2割の下落となり、他の新興国市場を下回る推移となりました。
その背景には、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の急騰があり、原油の純輸入国であるインド経済への懸念が強まったことが挙げられます。加えて、世界的なリスク回避姿勢の強まりや通貨ルピーの大幅安が重なり、市場のボラティリティは一段と高まりました。
こうした状況を受け、インド準備銀行(RBI)は為替市場への介入や銀行の外貨ポジションに対する管理を強化しました。政府も、燃料価格上昇による家計への影響を和らげるため、ガソリンおよび軽油に対する税金の引き下げに踏み切りましたが、市場心理の改善にはつながりませんでした。
海外投資家による資金流出は過去に例を見ない規模となり、とりわけ大型株を中心に株価の押し下げ要因となりました。一方、国内投資家からの資金流入は一定の下支えとなったものの、海外投資家による売りを吸収するには力不足でした。
今後の見通し
今後のインド株式市場を取り巻く環境は、依然として不透明感が残ると見ています。米国や中東を巡る地政学的リスクの高まりは、原油価格を通じて短期的な下押し要因となりやすく、原油の純輸入国であるインド経済にとって警戒が必要な局面が続く可能性があります。また、人工知能(AI)の進展に伴い、労働集約型のビジネスモデルに依存する情報技術サービス分野では、中期的な成長鈍化への警戒感が根強く残っています。
一方で、原油価格が落ち着きを取り戻せば、企業収益は再び健全な成長軌道に回帰すると見込まれます。足元では株価調整の影響により、インド株式のバリュエーション(投資価値評価)は世界株式に対するプレミアムが大きく切り下がっており、長期投資家にとっては投資妙味が高まりつつある局面と考えられます。
こうした環境を踏まえた運用戦略としては、短期的な市場変動の影響を受けにくい、内需中心の成長分野や、事業基盤が強固で収益の持続性が高い企業に注目しています。
※本内容は、当ファンドの実質的な投資対象ファンドの運用チームが提供する市況分析・見通しを翻訳したものです。運用報告の基準時点が当ファンドとは異なる場合がありますのでご留意ください。なお、本コメントは市場環境に関する一般的な見解を述べたものであり、当ファンドの運用方針または成果を直接示すものではありません。
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