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- 商品価格トレンド変化と世界公益株式
●世界公益株式は足元では世界株式を上回って上昇
●商品価格の上昇は公益株式の追い風になるとみる
●世界公益企業の業績見通しも底堅く、PERは過去平均や世界株式と比べて割安な水準
●現在は中長期的な投資の投資機会とみる
■ 世界公益株式は足元では世界株式を上回って上昇
世界の公益株式は、足元1ヵ月間(2024年2月15日から3月15日)で、他の業界や資産に比べて上昇率が高くなり、世界株式を上回りました。この期間、上昇率が高かった資産は商品指数で、それに続いて世界公益株式、世界バリュー株式、新興国株式など、商品価格と連動する傾向がある資産となりました。特に、公益株式は、商品価格の変動が発電所などの資産価値や電力価格などと連動し収益に影響するため、商品価格の上昇が株価の上昇要因の一つとなっていると考えられます。
最近の商品価格は、ウクライナや中東の戦争による地政学リスクの高まり、輸送コストの上昇、エルニーニョ現象による食品価格の高騰などを背景に上昇しています。景気の先行き不透明感が高まるなか、今後、景気減速となれば商品需要が減少し、商品価格の下押し材料になる可能性も考えられます。一方、米国をはじめ多くの国では高騰していたインフレ率は大幅に低下し、金融政策の引き締めが終わりに近づいていることに加え、主要な石油産出国の政治的・地政学的な動きや、国家安全保障に関連したサプライチェーンの強化のための政策による経済の分断から、供給面の問題で商品価格がさらに上がる可能性もあると考えられます。
■ 商品価格の上昇は公益株式の追い風になるとみる
商品価格を世界公益株式の世界株式に対する相対パフォーマンスに1年先行させたグラフが下記です。
過去の傾向としては、商品価格(1年先行)と世界公益株式の世界株式に対する相対パフォーマンスが同じような動きをしていました。つまり、商品価格が上昇するとその後、公益株式のパフォーマンスが世界株式のパフォーマンスを上回って推移し、商品価格が下落するとその後、公益株式のパフォーマンスが世界株式のパフォーマンスを下回って推移してきたということを示します。
商品価格の先行きは不透明ではあるものの、2020年4月あたりをボトムに上昇傾向となっていることや、世界公益株式が世界株式から大きく出遅れていることなどを踏まえると、公益株式への注目が高まる可能性もあると考えられます。
■ 世界公益企業の業績見通しも底堅い
加えて、世界公益株式の1株当たり利益(EPS)予想は底堅く推移しており、世界公益株式の株価の下支え役として期待されます。
■ PERは過去平均や世界株式と比べて割安な水準
2024年3月15日時点の世界公益株式の予想株価収益率(PER)は14.2倍と、過去平均15.2倍や世界株式18.6倍と比べて低い水準にあり、世界公益株式は歴史的にも相対的にも割安感が高まっています。商品価格の動向やこうした割安感などから世界公益株式投資の魅力が高まっているものと考えられます。現在は中長期的な投資の投資機会と考えられます。
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