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- 米国の発電量は約10年間の横ばいの期間を経て上昇トレンドに
2025/12/15
概要
●米国の発電量は約10年間の横ばいの期間を経て上昇トレンドに
●データセンターなどAI（人工知能）関連設備やその他の大口顧客からの電力需要の急増により、テキサス州、中部大西洋地域などを中心に米国の電力需要は引き続き拡大
●発電源別ではコストが低く、建設期間が短い太陽光発電が急伸
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■ 米国の発電量は約10年間の横ばいの期間を経て上昇トレンドに
米国の発電量は、約10年間の比較的横ばいの成長期間を経て、近年上昇傾向にあります。2010年から2020年の間、米国の発電量は年平均0.3%減少しました。しかし2021年以降、発電量は年間約2%の成長を示しています。米国の発電量は2025年に2.4%、2026年に1.7%成長すると予測されています。
■ データセンターなどAI（人工知能）関連設備の急増により、テキサス州、中部大西洋地域などを中心に米国の電力需要は引き続き拡大
最近の発電量増加の多くは、テキサス州の電力信頼性評議会（ERCOT）が管理する電力網や、PJM（ PJM中部大西洋インターコネクション）が管理する中部大西洋/オハイオ渓谷地域におけるデータセンターやその他の大口顧客からの電力需要の増加によるものです。
PJM（中部大西洋地域）の電力需要は2025年と2026年の両年とも3.3%成長し、ERCOT（テキサス州中心）の電力需要は2025年に5.0%、2026年に9.6%成長すると予測されています。
■ 発電源別ではコストが低く、建設期間が短い太陽光発電が急伸
この最も急成長している2つの主要地域では、発電源の構成に変化が予想されます。
両地域の最大の発電源である天然ガスによる火力発電については、2024年から2026年の間に両地域とも2%増加にとどまると予測されています。一方、PJM地域では同期間に太陽光発電が+63％、石炭火力発電が+23％増加すると予想されています。
またERCOTの地域では、太陽光発電が、同+92%増加すると予測されています。両地域とも特に、発電コストが低く、建設期間が短い太陽光発電の伸びが顕著です。
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