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- 公益株式の上昇をけん引する要因 ~AI普及などにより電力需要の増加が加速
●世界の電力需要はデータセンターの増加や電化の進展などにより大幅な増加が予想される
●なかでも、AI(人工知能)普及によるデータセンターの増加による電力需要拡大が加速
●米国の電力価格は、電力需給のひっ迫を背景に上昇し、公益企業の増益要因に
■ 世界公益株式の世界株式に対する相対パフォーマンスは上昇傾向
トランプ米大統領の関税政策発動による混乱や地政学的リスクも意識されるなか、インフレや景気の先行き不透明感などもあり、世界の株式市場や為替市場は大きく変動しています。こうしたなか世界公益株式は2024年2月をボトムに、世界株式の上昇を上回って堅調に推移しています。
背景には、1)公益事業のインフレや景気後退などの市場環境の影響を受けにくい特性が注目されること、2)AIの普及や経済の電化の進展、発電コストが低いエネルギーへの移行などの今後数十年にわたる成長ドライバーを有し、公益企業の増益が期待されること、3)公益株式の世界株式に対する相対バリュエーションが割安水準であること、などが挙げられます。
次ページ以降では、公益株式の成長ドライバーについてご紹介していきます。
■ 世界の電力需要はデータセンターの増加に加え、様々な分野における電化の進展などにより大幅な増加が予想される
電気自動車の普及、電化の進展、エアコンの普及、AI普及によるデータセンターの増加などによる電力需要増の加速を背景に、米国の電力需要の伸びは、過去20年間(2000.年~2020年)の+9%から今後20年間(2020年~2040年)は+55%と、約6倍になると予想されています。
■ 電力消費はChatGPTで従来検索の10倍、大規模データセンターで約20万世帯分
AIの代表格であるChatGPTの電力需要(消費量)を見ると、グーグル検索の約10倍の差があり、ハイパースケール(大規模)データセンター1拠点の消費電力の大きさは、日本の一般家庭の約20万世帯分の消費電力に相当します。
■ なかでも、AI普及によるデータセンターの増加による電力需要拡大が加速
なかでも、AI普及によるデータセンターの増加による電力需要拡大が加速しています。米国のテキサス州などデータセンターが集積する地域では、2022年11月のChatGPT公開以降、電力需要の長期の予想に大幅な上方修正の傾向がみられます。世界のデータセンター全体の電力需要も年率+16%(2023年~2030年)と大幅な増加が予想されています。
■ 米国の電力価格は、電力需給のひっ迫を背景に物価以上に上昇し、米国公益企業は増益トレンド
米国の電力価格をみると、電力需給のひっ迫を背景に、物価全体の上昇を上回って上昇しています。 また、電力設備への投資も拡大傾向にあり、米国の公益企業の利益予想は増益基調となっています。
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