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- 電力需給ひっ迫が公益株の上昇をけん引か?
●世界の電力需要はデータセンターの増加や電化の進展などにより大幅な増加が予想される
●電力需要の増加が加速~けん引役の一つはAI普及によるデータセンターの増加
●米国の電力価格は、電力需給のひっ迫を背景に上昇
●電力価格上昇が物価上昇を上回る局面で、公益株式相対パフォーマンスは上昇傾向
■ 今後数十年にわたる、公益業界の成長トレンドは揺るぎないとみる
世界の公益業界は、経済の電化やAI(人工知能)普及による電力需要増や、発電コストが低く建設期間が短いクリーンエネルギーへのシフトなどがドライバーとなり、今後数十年にわたり、成長トレンドが継続すると予想されます。これらのトレンドは、エネルギー政策の影響を受けにくいとみられるため、特に規制下の公益企業は業績見通しの確実性が高く、長期にわたる収益と配当の安定した成長が予想されます。
■ 世界の電力需要はデータセンターだけでなく様々な分野における電化の進展などにより大幅な増加が予想される
電気自動車の普及、電化の進展、エアコンの普及、AI普及によるデータセンターの増加などによる電力需要増の加速を背景に、米国の電力需要の伸びは、過去20年間の+9%から今後20年間は+55%と、約6倍になると予想されています。
■ 電力需要の増加が加速~けん引役の一つはAI普及によるデータセンターの増加
電力需要増加のけん引役の一つは、AIの普及などによるデータセンターの増加です。米国のテキサス州などデータセンターが集積する地域では、2022年11月のChatGPT公開以降、電力需要の長期の予想に大幅な上方修正の傾向がみられます。世界のデータセンター全体の電力需要も年率+16%と大幅な増加が予想されています。
■ 米国の電力価格は、電力需給のひっ迫を背景に上昇
米国の電力価格をみると、電力需給のひっ迫を背景に、物価全体の上昇を上回って上昇しています。 また、電力設備への投資も拡大傾向にあり、世界の公益企業の利益は増益基調となっています。
■ 電力価格上昇が物価上昇を上回る局面で、公益株式相対パフォーマンスは上昇傾向
過去の実績では、米国の電力価格上昇が米国の物価の上昇を上回る局面では、米国の公益株式の相対パフォーマンスが上昇する傾向がみられました。
■ 電力設備への投資が拡大する局面では、公益株式の株価も上昇する傾向
過去の実績では、電力需給が逼迫し、電力価格が上昇傾向にある局面では、電力設備への投資が拡大する傾向がみられます。過去の実績では、世界の公益企業の設備投資が拡大する局面では、株価も上昇する傾向がみられました。公益事業では多くの場合、設備投資の拡大は、供給容量とその資産価値および公共料金収入の増加要因になることから、株価の上昇につながり易くなると考えられます。公益事業の設備投資拡大のトレンドは十数年おきに到来しています。
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