- Article Title
- 暖房の電化の進展で電力需要が拡大
●米国では、住宅暖房における電気の利用が拡大
●より温暖な地域ほど電力による暖房の割合が高く、温暖な地域への人口移動や温暖化は米国の電力需要の増加要因
●エネルギー政策や技術革新も電力使用の拡大を後押し
■ 米国では、住宅暖房における電気の利用が拡大
米国では、家庭の暖房には天然ガスが使われることが、依然としてもっとも一般的ですが、近年では電力を使用する割合が増加しています。米国国勢調査局の年次推計によると、2024年には米国の世帯の42%が主な暖房用エネルギーに電力を使用しており、この割合は増加傾向です。天然ガスは47%の世帯で使用されていますが、2010年の49%から減少傾向となっています。
住宅暖房のエネルギー源は、気候の異なる地域への人口移動の変化、技術や政策の変化、そして家庭や住宅建設業者の選択などに左右されます。米国の人口は、寒冷な地域から温暖な地域へ、西部および南部へと移動し続けています。
■ より温暖な地域ほど電力による暖房の割合が高く、温暖な地域への人口移動や温暖化は米国の電力需要の増加要因
下図の、米国エネルギー情報局(EIA)の住宅エネルギー消費調査(RECS)のデータは、居住地域の気温によって暖房用エネルギーの選択がどのように変わるかを示しています。年間を通じて最も暖かい気温の地域では、電力が第1位となっています。対照的に、最も寒冷な地域では、暖房に、プロパン、オイルヒーティング、薪を使用する傾向がみられました。温暖な地域への人口移動や温暖化は米国の電力需要の増加要因になると予想されます。
■ エネルギー政策や技術革新も電力使用の拡大を後押し
エネルギー政策や技術革新も、暖房設備や燃料の選択に影響を与えています。近年、複数の州や地方自治体が、住宅の新築や改修工事での天然ガス使用を禁止する政策を導入しました。これは天然ガスの燃焼による大気汚染への懸念などを理由としています。さらに、電気による暖房の技術革新により、特に寒冷地で電気を主な暖房用エネルギーとする住宅の割合が増加しています。
また、暖房に使用される燃料は、家庭内の他の用途でも使用される傾向があります。例えば、主な暖房用エネルギーとして電力を使用する家庭は、米国全体の住宅と比べて、給湯、調理、衣類乾燥にも電力を使用する割合が高くなっています。
当資料をご利用にあたっての注意事項等
●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。