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- ブランド|一般的な消費財企業とは一線を画す、「ダイヤモンドの原石」
(ポイント)
●世界経済の不透明感が強まる中ではあるものの、プレミアム・ブランド企業は、引き続き良好な決算動向。
●長い歴史の中で築き上げられた伝統と、デジタル戦略への新たな挑戦が融合。
●株式市場の流れを受けて下落したプレミアム・ブランド企業の株式は、「ダイヤモンドの原石」となる可能性も。
プレミアム・ブランド企業は、引き続き良好な決算
2022年7-9月期の企業決算の発表を受けて、大衆向けの大量生産・大量流通される一般的な消費財企業などについては、先行きに不安感が強まっており、業績が鈍化するとの懸念が強まっています。
こうした消費財需要に対する慎重な見方を背景に、多くのプレミアム・ブランド企業の株価も、低調な動きとなっていますが、プレミアム・ブランド企業の四半期決算は、引き続き良好です。
エルメス・インターナショナル(フランス、耐久消費財・アパレル)は2022年7-9月期の売上高が、市場予想を上回る前年同期比+24%増収(為替変動等の影響を除くベース)となったと発表しました。ゼロコロナ政策による中国市場の低迷の影響はあったものの、米国と欧州における旺盛なプレミアム・ブランド需要が強力な追い風となったほか、世界の富裕層の消費意欲は引き続き好調であることなどが、大きくけん引しました。
長い歴史の中で築き上げられた伝統と、デジタルへの新たな挑戦
一般的な消費財企業に比べて、プレミアム・ブランド企業、その中でも特に高価格帯の高級ブランドについては、景気減速などの影響を受けにくい富裕層などを多く顧客に持っています。加えて、「レミー・コアントロー」や、「ルイ・ヴィトン」、「エルメス」など長い歴史のあるブランドは、長期にわたって顧客と信頼関係を築き上げています。高級ブランドの多くは、高品質で革新的な、他とは完全に差別化された魅力的な商品を提供しています。こうした商品は、購入・所有する人に幸福感・満足感を提供するとともに、購入後の修理などのアフター・サービスも充実しており、使い捨て商品とは異なります。
これらの企業には、長きにわたって受け継がれてきた各ブランドの世界観や顧客からの信頼に対する強いコミットメントがあります。サプライチェーン(供給網)についても、原材料等の供給元を厳選し、その上で、これらを厳しく管理しているほか、生産拠点も限られているため、1つの商品が完成するまでに数ヵ月、あるいは数年かかることもあります。
近年、プレミアム・ブランド企業は、デジタル戦略にも力を注ぎ、投資を拡大しています。こうした動きは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中でさらに加速し、プレミアム・ブランドは店舗における対面だけでなく、オンラインによる販売やマーケティングの機会も確実に増加しています。デジタルの活用によって、これまで顧客ではなかった消費者(いわゆる「Z世代」とよばれる「デジタル・ネイティブ」である若者(1990年代後半〜2010年生まれ)や、中国および米国の都市部以外に居住し、都市部の旗艦店にアクセスすることが難しい消費者など)も、ブランドの新たなファンとして獲得することができるだけではなく、オンライン販売比率が高まることで、収益性がさらに高まる可能性があります。
さらに、プレミアム・ブランド企業(特に高級ブランド企業)は、一般的な消費財企業に比べると、健全な財務基盤、高いキャッシュ・フロー創出力、高収益性を有しています。これらが実現できる1つの要因として、強力な価格決定力が挙げられます。コロナ禍であった2020年以来でも、数回にわたる値上げを実施していますが、それでも、需要の減少はみられていません。
プレミアム・ブランド企業の株式は「ダイヤモンドの原石」?
世界的なインフレやサプライチェーン(供給網)の混乱に加えて、地政学リスクの高まりなどによって、世界経済の先行きには不透明感が高まっており、消費者心理に暗い影を落としています。また、株式市場の値動きも大きくなっており、プレミアム・ブランド企業の株価は、マイナスの影響を受けやすい市場環境に直面しています。
しかし、プレミアム・ブランド企業の決算動向は引き続き堅調であり、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)は相対的に良好であることには変わりがありません。
プレミアム・ブランド企業の中でも、足元では特に旅行・レジャー関連企業、高級ブランド企業、高級酒企業などの業績動向が好調です。中国市場はゼロコロナ政策でマイナスの影響を受けているものの、欧米などをはじめ世界的により多くの顧客からの支持を集めていることが示された格好です。
プレミアム・ブランド企業の株式は、足元の株式市場において、「ダイヤモンドの原石」となる可能性もあると考えます。
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