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- 決算で示されつつある、中国のプレミアム・ブランド市場の回復
中国のゼロコロナ政策終了後初となる、プレミアム・ブランド企業の決算(2023年1-3月期)発表シーズンが始まりました。欧州の主要高級ブランド企業からは、中国市場の急回復が寄与したアジア(除く日本)が成長をけん引したことを示す、良好な内容が発表されました。
欧州の高級ブランド大手企業の決算が示した、中国市場の回復
2023年4月12日(取引終了後)、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(フランス、以下、LVMH)は2023年1-3月期の売上高を発表しました。前年同期比(為替変動や買収等の影響を除いたベース)で+17%と、市場コンセンサス予想を上回る増収率となりました。
地域別では、アジア(除く日本)が同+14%と、2022年10-12月期(同-6%)の低迷状態からの回復を示しました。これを大きくけん引したのは、ゼロコロナ政策終了による経済再開を受けた中国市場の急回復でした。また、日本や欧州も2ケタ増収となりました。一方、米国も同+8%の増収となりましたが、昨年まで力強いリベンジ消費の動きが続いてたことなどもあり、増収率は減速しました。
また、LVMHの経営陣は、中国が2023年の成長をけん引するとの見通しも示しました。
2023年4月14日(取引開始前)、エルメス・インターナショナル(フランス)が発表した2023年1-3月期の売上高も、前年同期比(為替変動の影響を除いたベース)で+23%の増収となりました。
地域別では、旧正月の販売が好調であった中華圏などを中心にアジア(除く日本)が同+23%となったほか、その他の地域も好調な状況が続いています。また、4月以降も、中国や米国の販売動向は、1-3月期と同様なトレンドが続いているとの見方も示しました。
LVMHの決算発表後、中国の高級ブランド市場の回復に対する確信が高まったことなどから、高級ブランド企業の株価は軒並み上昇しました。LVMHの4月14日の株価は12日終値比で+6.7%、エルメス・インターナショナルは同+4.6%となりました。
株式市場の動向には警戒が必要。しかし、プレミアム・ブランド企業の良好なファンダメンタルズには変わりはない
当面は、米国をはじめ主要中央銀行の金融政策動向や金融不安による実体経済への影響などについて、注視していくことが必要であり、引き続き世界の株式市場は大きく変動する可能性があると警戒しています。市場全体が大きく下落する局面では、プレミアム・ブランド企業の株価もマイナスの影響を受ける可能性があり、留意が必要です。
一方、当ファンドの運用チームでは、2023年1-3月期の決算発表で、ゼロコロナ政策終了後の中国市場の回復が示され始めると考えていました。プレミアム・ブランド企業の1-3月期決算の発表は始まったばかりであり、今後の発表内容もしっかりと見極める必要がありますが、LVMHとエルメス・インターナショナルは実際に、中国市場の回復を示しました。
プレミアム・ブランド企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)や成長性は、良好であるとの見通しに変わりはありません。
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