ファンド・ウォッチ
中長期視点を踏まえて市場動向がファンドに与える影響や運用状況を解説します。

トランプ関税に関する協議に進展がみられたことで世界の株式市場はリスクオンの動きが強まる反面、株価の割高感が意識され始めています。また関税の影響はこれから景気や物価に現れてくることが予想され、年後半にかけて米国景気の減速感が強まれば、FRBの利下げ観測が高まると見られます。このようにマクロ経済やバリュエーション(投資価値評価)面で警戒が必要である一方、流動性が下支えになると思われるため、リスク資産に関して短期的な下値リスクに警戒しながらも、やや強気な姿勢で臨む方針です。株式部分では引き続き新興国や欧州への選好を維持します。債券部分では財政悪化やインフレといったリスク要因を警戒し、デュレーションを抑える方針です。金に関しては中長期な目線での強気スタンスを維持します。