ディープ・インサイト
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金価格は2025年12月24日の取引時間中に一時、1オンス=4,525ドルと史上最高値を更新し、1971年以来4回目となる年間上昇率60%超という歴史的な上昇で年を終える可能性が高い状況にある。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、2026年の金市場について、①マクロ・コンセンサス(±5%)、②浅い景気後退(+5~15%)、③負の連鎖(+15~30%)、④リフレーション復活(-5~20%)という4つのシナリオを提示している。現状では②のシナリオがベースとみられる一方で、下振れリスクへの警戒から③寄りの側面も意識されている。そのため、不確実性に備えるうえで、低相関資産としてポートフォリオに金を組み入れる重要性は一段と高まっていると考えられる。